老人ホームで次々と起こる怪死には、日本人形が関係していた…典型的な怪奇現象でありながら、ある人形との精神的なつながりをきっかけに、その真相に迫ろうとする頑固な事務長。原因は分かっているが、どうしようもない死の連鎖。老いと死、そして人間の限界
が交差し、ホームの人々を翻弄する。事務長は真相に辿り着き、悲劇に終止符を打つことができるのか。そして最後に人形は死を待つ老人たちにどのような態度を示すのか。ホラーテイストの異株ミステリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-27 00:00:00
55070文字
会話率:45%
女学校時代にエスだった千代とは卒業後も手紙のやり取りをしていた。しかし、戦時中の混乱で彼女との連絡は途絶えてしまう。その後、長い時が経った私は、夫との死別をきっかけに介護付有料老人ホームに入居することを決意した。老人ホームに入居するために断
捨離をするときも、どうしても千代との間の手紙を捨てられず、老人ホームに持っていくのだった。
老人ホーム入居初日、寝つけない私は、入居者名簿の中に千代の名前を見つけた。なんとかお願いして会った彼女は認知症で既に多くの記憶を失ってしまっていた。しかし、彼女の前で女学校の校歌を歌ったところ、彼女は少しだけ校歌を歌うことが出来た。彼女の記憶を取り戻すきっかけになればよいと思い、校歌や彼女と見に行った映画の主題歌等を一緒に歌ったり、彼女の好きな料理を作って食べさせたりするようになった。
そして、数ヶ月が経ち、桜の咲く季節となった。
彼女と一緒に桜を見に老人ホームの庭に行った時に、奇跡が起こった。
この作品は「Pixiv」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-12 22:00:00
5495文字
会話率:31%
有料老人ホームについて。
モバスペと併載
(編集推敲のため異同があります)
最終更新:2019-03-21 23:02:22
1277文字
会話率:16%