アジアの立憲君主制国家である中華王朝の姫君である愛新覚羅麗蘭第一王女は、友好国の台湾へ公務として渡航し、親善の一環で桜の木の植樹式に参列する。
この時に植えた苗木のすぐ側で咲き誇る桜の木の由来を知り麗蘭王女殿下は、激しい驚きに襲われつつも、
畏敬の念を込めた拱手礼の姿勢を取るのだった。
何故なら件の桜は、麗蘭王女殿下の曾祖母にして中華王朝初代女王の愛新覚羅紅蘭殿下が若き日に植樹した木だったからだ…
(本作品は、武 頼庵様御主催の春企画「イラストで物語書いちゃおう!! 企画」の参加作品で御座います。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-07 06:15:41
3050文字
会話率:17%
芸術に造詣のあった北宋皇帝の徽宗が描いた「皇后の肖像」は、靖康の変で金朝に奪われてから長らく行方不明になっていた。
この幻の北宋画はイギリスの骨董市で発見された後に競売にかけられたのだが、落札者はアメリカの金融王の娘であるナタリー・ゴルドフ
ル嬢だった。
金にあかせて北宋画の所有権を手中に収めた彼女は、「自分が生きているうちは別荘の部屋に飾って非公開とし、死後は一緒に宇宙葬にする」と声明を出すのだった。
万民の共同財産であって然るべきはずの芸術を個人の意向で毀損しようという彼女の主張は、やがて物議を醸す事に…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-31 04:49:55
996文字
会話率:16%
中華王朝の第二王女にして植物学者としての顔も持つ愛新覚羅香蘭は、光禄寺卿を務める若手官僚の衛行温と新婚生活を送っていた。
互いに多忙な二人だが、不思議と婚約破棄にも離婚にも至らずに円満な家庭を築けていた。
そんな若夫婦の円満の秘訣は、香蘭殿
下の特技にあるようで…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-24 06:13:35
1000文字
会話率:24%
紅帝国の後宮に連れ去られた幼馴染の月花を救うため、少年・羅雪は官僚として仕官する。
そこで紅の皇太子である華鉄と知り合うと、華鉄を利用して立身出世を図り、後宮に潜入して月花を逃がす策を思いつく。しかし、華鉄もまた、羅雪を利用価値のある手駒
と判断して……。
二人の少年の出会いが、歴史の歯車を大きく動かす。
電撃大賞で二次落ちした作品の使い回しです。
いわゆる架空の中華王朝モノを書きたかった。本当は後宮描写とかもっとやりたかったけど、ラノベ向きじゃないし、ページの都合でカットした。反省点は多いけど、書きたいことは書いた気がする。
そんなんで良ければ読んでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-24 12:26:01
140132文字
会話率:33%
それは、ただ夢で。
アラビアンナイトのような平安絵巻のような中華王朝のような、混じり混ざった夢を見た。山吹色の髪に露草色の目をした皇帝に出会った。目覚めて、何度も、また同じ世界の夢を見る。
私は誰かの特別になりたくはない。あなたの執着など望
まない。夢の中で繋がった異世界の人間が、私に執着するというなら、私はあなたを壊す。あなたの世界を、優しく。滅ぼす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-02 02:20:01
7079文字
会話率:53%