「ぅおおおおおおおおお――ッ!!! くそババアくたばりやがれ!」
極寒の地、猛吹雪のフィンブルベルト山脈の岩肌を全力疾走で駆け抜ける少年。
後ろからは、フロストドラゴンの群れ。
勿論、狙いは少年だ。
雪の中を物ともせず、巨躯をうな
らせ爪やブレスをまき散らす。
その攻撃を紙一重で避けつつ、彼は恨みの呪詛を吐いた。
巨体が動く度に大地は鳴動、雪崩が起きるのは明白だ。
前門の雪崩、後門のドラゴン――絶体絶命のピンチが彼を襲う。
少年の運命や如何に?
※)卑猥な表現もあります。苦手な方はご注意を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-05 17:40:02
5749文字
会話率:29%
関が原の合戦で大谷吉継方に就いて戦った平侍の源三郎は、主君が自害した後に己の死に場所を求め松尾山をさまよい歩いていたのだが、前方より裏切り者の小早川軍の旗が見えた為、近くにあった洞穴へ隠れる。穴の中に入った源三郎は死にかけたフロストドラゴン
によって異世界に召還されてしまう。
死にかけのフロストドラゴンは、死ぬ前に自分の子を源三郎に託したいと告げ、消滅してしまう。
死ぬ為に山々を歩いてきたのに何故か子竜の親にされてしまった平侍の源三郎のお話です。
このお話は。竜神の加護を持つ少年に続くお話となっております。
竜神の加護を持つ少年をお読み下さった読者の方へのささやかですが、贈り物になればと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-06 18:51:16
11939文字
会話率:21%