少年スパイ、カイム=フィルビーは、重要任務において失態を犯してしまう。
結果としてトップエージェントの証の三つ星を剥奪され、二つ星に落とされてしまう。
スパイの世界において、2という数字は縁起が悪い。
二重スパイ、ダブルエージ
ェントを想起させるためだ。
そのため普通のエージェントには与えられないのが二つ星だ。
不名誉な称号を与えられた彼に、次の命令が下された。
冒険者学校に潜入し、情報を収集せよ。
元三つ星のカイムに与えられる任務としては、なんともヌルい。
……どうやら自分は、エージェントとしての信用を失ってしまったらしい。
そう思い、カイムの気持ちは落ち込む。
だがプロとして、これ以上の失態を犯すわけにはいかない。
そう考えたカイムは、まじめに潜入任務をこなす事を決意する。
情報収集のため、カイムは学校の重要人物たちとの円滑な交際を目論む。
カイムは美貌の少年だ。
彼が異性である姫君たちに優しくすることが、どのような結果を招くのか……。
今まで荒事専門だったカイムには、それを予想することができないのだった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-24 09:50:40
169848文字
会話率:34%
人々が、ダンジョンによって分かたれたコミュニティ、コロニーに住む世界。
アカサキ=リュウは冒険者を目指し、冒険者学校に通っていた。
だがリュウは、『スキル』の力が目覚めなかったことで、劣等生の烙印を押されてしまう。
パーティで
うだつの上がらないリュウは、幼馴染みからも冷たい態度を取られてしまう。
そんなある日。
宝箱のトラップ解除に失敗したリュウは、閉ざされた部屋へと転移させられてしまう。
閉じ込められたと焦るリュウに、声をかける者が居た。
それは人間ではなく、なんと『変身ベルト』の補助AIだった。
前時代の異物であるベルトには、様々な機能が搭載されていた。
リュウはベルトの力を頼りに、どんどんとパワーアップを重ねていくのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-03 13:00:00
3514文字
会話率:21%
ダンジョンが、人々の驚異では無くなった時代。
ぼっち気質の少女、ツキカゲ=シノビは、ダンジョンに潜る冒険者になった。
冒険者として意外な才能を発揮したシノビは、数ヶ月で最高ランクにまで上り詰める。
シノビはその力を活かそうと、
動画専のダンジョン配信者を始めてみることにした。
だが適性が有ったダンジョン攻略と違い、配信者の方は鳴かず飛ばず。
何が悪いのか、彼女の動画の再生数は、2桁といったありさまだった。
一方、シノビの幼馴染み、アカバネ=シュンスケは、ブイチューバーとして活躍していた。
家族以外には内緒で配信をしていたシュンスケだが、ある日、シノビに正体がバレてしまう。
シノビのクソみたいな動画と違い、シュンスケの配信は、大盛況だった。
自分もシュンスケに追いつきたい。
そう思ったシノビは、シュンスケにアドバイスを求める。
だがシノビの動画は、あまりにも酷かった。
こんな動画を作るやつが、少しの助言くらいで、まともな配信者になれるわけが無い。
そう思ったシュンスケは、シノビのプロデューサーになることを決意するのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-21 13:00:00
8406文字
会話率:41%