少年スパイ、カイム=フィルビーは、重要任務において失態を犯してしまう。
結果としてトップエージェントの証の三つ星を剥奪され、二つ星に落とされてしまう。
スパイの世界において、2という数字は縁起が悪い。
二重スパイ、ダブルエージ
ェントを想起させるためだ。
そのため普通のエージェントには与えられないのが二つ星だ。
不名誉な称号を与えられた彼に、次の命令が下された。
冒険者学校に潜入し、情報を収集せよ。
元三つ星のカイムに与えられる任務としては、なんともヌルい。
……どうやら自分は、エージェントとしての信用を失ってしまったらしい。
そう思い、カイムの気持ちは落ち込む。
だがプロとして、これ以上の失態を犯すわけにはいかない。
そう考えたカイムは、まじめに潜入任務をこなす事を決意する。
情報収集のため、カイムは学校の重要人物たちとの円滑な交際を目論む。
カイムは美貌の少年だ。
彼が異性である姫君たちに優しくすることが、どのような結果を招くのか……。
今まで荒事専門だったカイムには、それを予想することができないのだった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-24 09:50:40
169848文字
会話率:34%
ハク=ウミノリは、脇役主義者だ。
前世において、彼は敗北者だった。
ハァ…ハァ…。
人生の目標を果たせず生き、そして死んだ。
そんな彼が、剣と魔法の世界に転生してしまった。
せっかく異世界転生した以上は、モブ未満の存在
では終わりたくない。
ちょっと美味しい思いをしてみたい。
だが、敗北者である自分が、ちょっと努力したところで、主役になれるとも思えない。
無理に主役を目指しても、痛い目に遭うだけだ。
ハクはそんなふうに考えてしまうのだった。
そんな彼が希望を見出したのが、1話にだけゲスト出演する後方理解者ポジションだった。
ちょっとだけ登場し、実力者の隠れた力を見抜き、戦いもせずにスッと物語から消える。
そんなモブキャラの最上級ポジションを、ハクは目指すことにしたのだ。
ハクは目だけを必死で鍛え、世界トップレベルの瞳を手に入れた。
そして彼は見事、クラスメイトの少女の実力を見抜いてみせた。
1ページだけ彼女の物語に出演したハクは、あとはスッと消え去るだけ。
そのつもりだったのだが……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-17 13:00:00
5001文字
会話率:33%
宮廷魔導師のビョウは、王命により、勇者召喚の儀を行った。
それにより、62人の異世界人が、勇者として王城に召喚された。
召喚された者たちの1人は、拉致された怒りをぶつけるように、ビョウを殴り飛ばした。
勇者の心証を良
くするため、国王は勇者召喚の責任を、ビョウ1人になすりつけた。
ビョウは勇者召喚罪により、引き回しの刑を受け、王都を追放されることになった。
大罪人として投石を受けたビョウは、大通りで力尽き、倒れてしまう。
ビョウが死を覚悟した時、召喚された少女の1人が、ビョウに手を差し伸べた。
ビョウは少女、サクラガワ=ミナモに救われ、無事に王都から逃れる。
一方、足並みが揃わない勇者たちは、各地で様々な問題を起こし始めるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-02 13:00:00
8764文字
会話率:31%
オーバー・ワールド、それは選ばれたベータテスターが「やだああああ!リアルに戻りたくないい!!」と駄々をこねたことで一躍話題になった神ゲー。
これは人生の9割程度をゲームに捧げている少年がこのゲームをプレイする話。
そしてゲームをプレイしてい
る中でたくさんのNPCとPLに出会い、少年は最強を目指す。
「待って、ユニーククエスト受注されたわ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-06 20:04:27
37719文字
会話率:43%