「映画凄い面白かったですね!」
「え?」
映画館で偶然隣の席になった、二十代中盤くらいの同年代の美女から声を掛けられた俺。
これをキッカケに俺と美女は仲良くなり、毎週末一緒に映画を観に行くような間柄になった。
彼女の名前は三奈戸伊織
さんといった。
三奈戸さんは見た目の割に子どもっぽい一面もあり、そのギャップに俺の心は惹かれていった――。
そんなある日。
どうやって三奈戸さんに告白しようか悩みながら、会社帰りに一人で裏路地を歩いていると――。
「あっ、脇田さん!」
「っ!」
後ろから不意に、声を掛けられた。
こ、この声は――!
「あっ、三奈戸さ、ん……?」
振り返ると案の定、そこにいたのは三奈戸さんだった。
だが、三奈戸さんの格好を見た俺は、その場で完全にフリーズした。
――三奈戸さんは、高校の制服を着ていたのである。
な、なにィイイイイイイ!?!?!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-19 21:01:54
5558文字
会話率:45%
「アハハ、何これー!」
「ん?」
今日も用事もないのに、何故か俺の部屋でゴロゴロしている幼馴染の沙也が、唐突に大笑いした。
「何だ? 何か面白いもんでもあったか?」
「これこれ、見てよ功輔!」
沙也に差し出されたスマホの画面を見る
と、そこには時間を止める能力を手に入れた男が、女性にあれこれエッチなことをするという内容の、エロ漫画の広告が流れていた。
「これのどこが面白いんだ?」
「えー!? メッチャ面白いじゃん! そもそもまず唐突に時間を止められるようになるのが意味不明だし、仮に止められるようになったとしても、それでいきなりエロいことに及ぼうとするのも、思考回路ブッ飛んでるじゃん!」
「そうか? でも、エロ漫画ってそういうもんだからなぁ。整合性を求めるだけ、野暮ってもんだぞ」
「……へー、随分エロ漫画に詳しいんだね功輔は。まあ、功輔も思春期の男子高校生だもんねー。そっかそっかー、うんうん」
クッ、いつもそうやってからかいやがって!
……何とかして沙也に仕返ししてやれないものか?
「……!」
その時だった。
立って部屋から出て行こうとしたまさにその刹那、壁に掛かっているアナログ時計が止まっているのが目に入った。
ああ、また止まってる。
この時計は最近調子が悪く、たまに止まってしまうことがあるのだ。
……あ、そうだ。
ここは一つ、これを利用して――。
「ほえ? どうしたの功輔?」
俺はその場で、パントマイマーみたいにピタリと身体を止めた。
これぞ、時間が止まったフリ!
「おーい功輔? 功輔ってばー?」
俺の顔の前で手をブンブン振ってくる沙也をガン無視して、尚も時間が止まったフリを続ける俺。
さて、沙也はどんなリアクションをするかな?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-05 21:02:10
3858文字
会話率:41%
「ねえねえ、星凪さんはさ、好きな人いないの?」
「え? す、好きな人?」
「「「――!!」」」
とある昼休み。
ゴシップ好きで有名な黒川さんが、星凪さんに唐突にそう尋ねた。
その瞬間、クラス中の男子から息を吞む気配がした。
さもあ
りなん。
星凪さんはクラス一の美少女で、大半の男子は星凪さんに片想いしていると言っても過言ではない。
その星凪さんに、好きな男がいるか否かという質問なのだ。
そりゃ気にならないほうが噓ってものだろう。
「う……うん。いないことも……ないような」
「「「っ!!?」」」
男子たちに電流走る――。
いた……、星凪さんに、好きな男が――!(倒置法)
これは世界を揺るがしかねない大事件だ。
今までまったくそんな素振りは見せなかったというのに。
やはり星凪さんも年頃の女の子。
そりゃ好きな男の一人や二人、いて当たり前だよな。
だがこうなると、俄然誰がその相手かというのが気になってくるが――。
「えー! そうなんだー! ねえねえ、誰か教えてよ、教えてよー!」
「そ、それは、流石にここじゃ……」
うん、そりゃそうだ。
こんなクラス中の人間が聞き耳を立ててるところじゃ、言えるわけないよな。
「あー、そっかー。じゃあゲームしようよ! 今から私が、『はい』か『いいえ』で答えられる質問を4回だけするから、それで星凪さんの恋の相手が誰か推理するよ! それならいいでしょ?」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-22 21:03:57
1909文字
会話率:33%
異世界【エイレイル】には、創造主より人類の『試練』として【魔王】の責務を与えられた存在がいた。
人類の障害となり、彼らの一致団結を促し、倒される。そうすることで人類を高みへ導く……それが魔王に与えられた使命。神の思し召。
さらに創造主は人
類に異世界から召喚した【勇者】も与えた。
人類の魔王討伐を導く旗手として。
しかし、人類は魔王を倒そうとはしなかった。
彼らは創造主が思っていたよりも賢かったからだ。
人類は魔王が存在する限り尽きることのない魔物たちを『資源』として活用していたからだ。
故に魔王を討伐することなどあってはならないことだった。
そのために彼らは魔王の存在を【豊穣の神】と崇めた。
魔王を唯一神に据える宗教を作り、広め、その存在をほぼ全ての人類から隠匿したのだ。
そして、実質的に世界を牛耳る存在たちは、魔王の存在を守るために『勇者狩り』も行い始めた。
魔王はその様子を指を咥えて見るしかなかった。
そして、自身が創造主より崇高な使命を授かったにもかかわらず、ただ利用されるだけの存在に成り下がった状況に、だんだんとやさぐれていった。
そして、心が荒みに荒みきった頃、魔王は創造主に頼み、最後の勇者を自らの傍らに喚んでもらった。
最高の力《ステータス》と、最高の能力《スキル》と、最高の武器《魔王殺し》を与えて。
全てを、終わりにするために。
しかし、魔王が喚んだ勇者様は幸か不幸か、とんでもなく『ひねくれ者』だった。
「君の願いを叶えてあげる。だけど、それは僕がこの世界を十分に満喫した後で、ね」
これは、ひねくれてる勇者様がやさぐれた魔王様と歩む、自由気ままなセカンドライフ的な物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-16 20:41:50
25852文字
会話率:30%
……ぼっちでネトゲ好きのOL遥香は、趣味が高じて人工知能(AI)を作ってみた。
しかしAIが暴走して、異世界転生プログラムを発動させてしまう!
始まりの森で遥香が叫ぶ。
「こんなのアリ!?ツノ有り美少女になってるし!」<ネトゲの容姿
で魔王種ですマスター>「ちょっといいかも……」<魔王になりたいと仰っていましたから>「って、魔王!? 狙われる!」
ダンジョンがあるこの異世界についてほとんど知らない遥香は、しばらく種族を隠して旅をしてみることにした。いつか帰れるかなあと思いつつ、この世界もいいなあと揺れて。
まったりと旅仲間と親睦を深める──
──そんな癒しの物語。
★第3話のあとがきにイラストイメージがあります!
サブタイトルの後に★マークがある回にはファンアートを掲載させて頂いております!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-31 18:00:18
231740文字
会話率:29%
【SS・短編集及び設定資料】
メインで書いている連載小説
『AI妖精と行くゆるり異世界旅 ~私には最強サポートがいるので楽しみつつ魔王でも目指してみます~』
のSS・短編・設定資料を集めています。
■本編リンク先
https://ncod
e.syosetu.com/n9944gn/
良かったらこちらの本編も読んで頂けると幸いです。
■本編あらすじ
……ぼっちでネトゲ好きのOL遥香は、趣味が高じて人工知能(AI)を作ってみた。
しかしAIが暴走して、異世界転生プログラムを発動させてしまう!
始まりの森で遥香が叫ぶ。
「こんなのアリ!?ツノ有り美少女になってるし!」「ネトゲの容姿で魔王種ですマスター」「ちょっといいかも……」「魔王になりたいと仰っていましたから」「って、魔王!?狙われる!」
勇者、ダンジョンがある異世界についてほとんど知らない遥香は、しばらく種族を隠して旅をしてみることにした。いつか帰れるかなあと思いつつ、この世界もいいなあと揺れて。
まったりと旅仲間と親睦を深める──
──そんな癒しの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-22 19:35:43
5677文字
会話率:25%
ユリアは、突然大衆の面前で婚約者である王子から婚約破棄を言い渡され、魔王領の魔王の花嫁として差し出されることになり、そのショックで、二十九歳で過労死した立花千花としての前世を思い出す。
でも、いざ魔王領へ入ると、婚姻は強要しないとの魔王の言
葉とともに、離宮を与えられ、そこで自由に過ごせと告げられる。
『あれ?前世で憧れていた、スローライフを送るチャンス?』
そんな、千花時代のポジティブシンキングでスローライフを始めるユリア。
でも、彼女は、前世の記憶を取り戻したことで、ありえないほどの聖女の力と、それ以上のチートな能力を見せつける。
前世の知識で忙しすぎる魔王の業務の内政改善にも関わってみたり、前世の食知識で魔族領の食生活を変えちゃったり、うっかりもふもふケットシーを聖獣レベルに能力アップさせちゃったり。
魔族のメイド達や魔王の四天王に愛され、やがて、魔王自身とも想いを交わすようになり、めでたく婚約成立!
ところが、それを知った人間の国王と枢機卿が「聖女を返せ」と言って、勇者を召喚してしまう。
……だけど、喚んだ勇者は一筋縄では行かない、シニカルな男。早速喚んだ国王達を疑い出す。しかも、彼は日本で仕事も彼女もリア充だったから帰る気満々。
一筋縄ではいかない追放劇。
魔王と聖女(×2)と王子と勇者は、どうなる?
❇︎王子と新聖女にざまあはないよ。ざまあも、残酷なものは予定しておりません❇︎
(旧タイトル「捨てられ聖女は魔王城でスローライフを送る〜戻れと言われても、みんなに愛されているのでお断りです〜」)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-28 12:49:11
100064文字
会話率:34%
目が覚めたら目の前に美少女が!
唐突に異世界の聖女ちゃんとワンルームアパートで同居生活をすることになりました。
聖女ちゃん!ちゃんと前隠して!
聖女ちゃん!自動車はモンスターではありません!
現代社会を知らない、可愛い聖女ちゃ
んと送る日常生活を描くちょっとむふふーな日常系ラブコメディ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-06 23:24:39
103512文字
会話率:45%
異世界召喚はソシャゲだった?
ある日唐突に異世界召喚された少年。だが、異世界召喚って珍しいものじゃないらしい。たくさんいる神が、たくさんある世界からガチャ感覚で人を召喚してるとかなんとか。
そして彼、蓮太郎が召喚された世界『アルーカ』
では――活躍しないと即合成素材行き!?
うっかりガチャられてしまった主人公は、脳筋美女エルフ・ツンデレオッサンドワーフ・変態イケメン錬金術師と共に、駄女神の合成から逃れるべく奮闘する!
果たして彼は無事生き延びることができるのか?
※同名の短編を連載化したものになります。
※BL・GLは保険的に付けました。ネタ的に少し入ってくる程度です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-21 00:01:01
214979文字
会話率:33%
異世界召喚はソシャゲだった?
ある日唐突に異世界召喚された少年。だが、異世界召喚って珍しいものじゃないらしい。たくさんいる神が、たくさんある世界からガチャ感覚で人を召喚してるとかなんとか。
そして彼、蓮太郎が召喚された世界では――活躍
しないと即合成素材行き!?
うっかりガチャられてしまった主人公は、果たして無事生き延びることができるのか?
あ、コメディです。
※MBSラジオドラマ大賞2018に応募するための再投稿となります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-24 23:01:11
17617文字
会話率:35%
立花 優は立花 憂だった―――――――その衝撃の事実は世界各国に広まってしまった。それによって、様々な人々が動き始めた。 憂を糾弾し、排除しようとする者、憂を崇拝し、縋ろうとする者、憂を利用し、自らの私欲を満たそうとする者。
憂と憂の
周囲の人物を守るため、梢枝と康平は憂を護衛し、凌平は様々なところから情報を探り、総帥 蓼園 肇は世界各国を飛び回る。
ところが総帥は、憂に危害を加えようと裏で暗躍するもの達を鎮圧しようと画策していた。
その計画の実行者として選ばれたのは、年端もいかないとある一人の少女、花園 友里(はなぞの ゆり)だった―――――――
「―――――――ユリは、大人になったら何がしたいですか?」
小説家になろうで大人気のTS小説、「半脳少女シリーズ」アナザーストーリー。
少女の手に――――――希望はあるか――――――――
この作品は「N3353DL」の二次創作です。作者より許可を頂いています。
また、この作品には「半脳少女 ~ボクは美少女になった。でも脳は半壊している~」のネタバレが含まれております。本編150.0話までを未読の方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-05 02:53:40
34672文字
会話率:36%
健康診断に行ったと思ったら、なぜか異世界の美少女に憑依していた。
憑依した少女の姉は筋金入りのシスコン。俺にはほとんど記憶がない。しかもこの世界。剣と魔法の世界らしい。
チートなし定住地なしの流浪の民。あるのはシスコンの姉だけ。
甘ったれで
泣き虫の身体につられて俺まで豆腐メンタルに。
色々と(貞操の)危険を感じてます。特に姉。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-20 17:38:05
91039文字
会話率:41%
そのゲームでは1本の矢ですら、他と全く同じものはない。
すべてがユニークでオリジナルである、なぜってプレイヤー手作りだから。
Product&Gathering Online、あらゆるアイテムが画一的、データ的に処理『されない』ゲー
ム、すべてのアイテムが収集か製造にいきつく、究極のハンドメイドのゲーム。
『世界で唯一のものつくってみませんか』
そんな現代人にはちょっと厳しいけど、楽しい生産を楽しむゲームで
自分だけの弓矢をつくる話。
なお、そんなに簡単には出来ない模様。
■□ブラウザなどでブックマークしてくれてる方へ、次回更新は未定□■折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-05-01 20:50:28
96234文字
会話率:45%
営業主任・小野寺正志25歳。
ある日、部下の倉田と石川県へ出張中に異世界に迷い込んでしまった。
ひょんな事からチート能力を手に入れたものの全く活用出来ず、見知らぬ土地に愕然としながらも、力いっぱい営業活動を繰り広げていく2人。
ご都合主義満
載なコメディー展開中心で送る熱血主任とオタクな部下との掛け合いストーリー。
※お笑いノリの小ネタ中心ですが主人公最強・萌え要素は恐らく含まれておりませんのでご注意ください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-13 05:11:22
78613文字
会話率:63%
■【ほのぼの/コメディ/短編】■暑い。夏場におバカさん来たる。俺が一体何をした!?――占領された冷蔵庫のためにと男が求めたものは。
最終更新:2008-07-02 23:59:13
8352文字
会話率:30%