その日俺は知ったんだ。
この世界では勇敢な者が先に死に、何も出来ない俺のようなゴミが生き残るのだと。
勇敢な彼女は奴らに喰われて死に、無能な俺は彼女に守られて生き延びた。
失意のままに治癒院まで彼女を運び、無理と知りながら頼んだ
。
「彼女を生き返らせてくれ」
当然無理だ。そんなことができるなら、ジャンおじさんも、カレンさんも、泣いたりしない。
治癒院の婆さんは言った。
「それは無理だよ」
知ってる。
「そんなことは、できないんだよ」
当然知ってるさ!
「お前、親はいるか? 兄弟は? 親戚は?」
死んだ。みんな死んだ。
「そうかい、そうかい」
婆さんはニヤリと笑い、言った。
「彼女と共に生きたいかい?」
今日も俺は彼女と生きる。危険には近寄らない。それで誰かが死んだところで知るものか。
優しい彼女は分かってくれる。彼女は俺の理解者だ。問題ない。何も問題なんて無い。
そう、問題なんて無かったんだ。あの日彼女の一言を聞くまでは……。
――――ねぇ、ヤガラ。君は、君の心はどうしたがっているのかな?――――
君の身体はもう無い。君は精神は俺の中にある。君は生きているのかな?
俺は勇敢になんてなりたくない。その結果、救えたかも知れない命を溢しても。俺はいきているのかな?
そんなお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-15 21:18:26
2347文字
会話率:20%
何百何千とある世界、そのひとつであるカナンの守護者、世界守の家系に生まれた少女、霜月白花は生まれてすぐ、外の世界からの侵略者により、両親を殺されてしまう。両親の敵討ちのため、白花は世界守を継ぐが、いつしか人を傷つけることを嫌い、戦いを拒むよ
うになっていた。
そんなある日、外の世界からやって来た不思議な少年との出会いが、彼女の運命を捻じ曲げていく。
外の世界からの訪問者や、カナンの仲間たちとの戦いの中で、白花が知っていく事になる、世界と霜月の秘密とは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-07 17:01:06
432710文字
会話率:48%
『能力チート無し』
自分がモブでしかないことを悟ったコミュ障主人公が、ソロであの手この手と抜け道を探す物語
能力の上昇がほとんど見込めない主人公、コミュ障ゆえにボス戦はソロのガチ勝負
頼れるのは前世で得た中途半端な知識のみ
前が駄目なら裏
をかく
そして今日もダンジョンへ潜る
一章 ソロボッチのアフタ編
二章 一人焼き肉のアフタ編
三層 ヨクジョーのアフタ編
四章 ジャンキーのアフタ編
五章 調教のアフタ編
六章 ヒッキーのアフタ編
七章 闇光のリコッテ編
八章 ヒロインのアフタ編
九章 強化装甲のアフタ編
終章 変態のアフタ編
終幕 創世のリコリス編
完結しました。
完結ご祝儀でギリギリ総合ランキング入りしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-25 23:17:33
392442文字
会話率:40%
酸いも甘いもどうしようもないと悟った40代俺。現代日本で死ぬ。
異世界の王子さまに転生。
その後、色々あって国王に即位。
最初の仕事が、異世界転移した日本との外交。
最終更新:2017-02-23 18:13:48
134014文字
会話率:22%
「……
(きぃ! あの庶民の小娘! わたくしを妬んでか、婚約者の心臓すらかっさらっていって!
決闘でも負けてしまって、執事もメイドも奴隷も、家すらも失ってしまった可哀想なわたくし……。
もう、こうなったら絶対にアイツに勝ってやりますわよ
!
この没落から再起して、全身をバネのように使って強くなってやりますの!)」
「ギ……」
「ギィィイ……(やって殺る)」
※うぬら……、これは短編『普通の女の子が異世界に転移した場合 ~普通にオークを殴り殺す~』の続編なのだぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-25 11:53:27
10237文字
会話率:40%
自分探しの海外旅行が趣味で、女の子らしく甘いWEB小説なんかも読んじゃったりする私──通称ラッ子ちゃん。
そんな私が、異世界へ召喚されちゃったの。
右も左も分からず、さぁ大変!
優しいお喋りゴブリンさんと、口べたオークさんに出会って
道を聞くところから、私の愉快なファンタジーがスタートするの☆
──さぁ、私(我)による、うぬ達の蹂躙を始めようか。
※うぬら……続編『普通の悪役令嬢が没落から再起した場合 ~普通に全身のバネを使って垂直5メートル跳ぶ~』が完成してしまったのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-31 21:02:53
8230文字
会話率:37%
異世界に転移したものの自分はただのおっさんだった。
そこで彼は荒くれ冒険者を目当てにした酒場商売を始める。
元の世界で一度はやってみたかった酒場、しかも冒険者酒場、まさにロマン職。
冒険者たちの武勇伝を日々楽しみに、おっさんは酒場のおやじと
して平和に騒がしく生きてゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-21 22:43:21
2443文字
会話率:41%
商家の娘であるコリン・クローバイエに持ち上がった婚約話。突然持ち上がった男爵家次男との婚約に父親の思惑を疑問視するコリン。そしてその婚約を叩き潰そうとする侯爵家嫡男アルファレスとの――これは決して甘くない遊戯。第二部友達遊戯スタート致しまし
た。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-19 23:37:34
296653文字
会話率:32%
「すべてにおいて平均的を目指す」がモットーの高校二年生、九条大智。
そんな彼が異世界の(自称)天才魔法使い リサに召喚され、優秀な(?)使い魔をすることに!?
普通の人間が使い魔として働けるのか、
そして、彼の求める平均的な人生を取り戻すこ
とはできるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-18 01:13:11
20961文字
会話率:50%
一般的な高校2年生の岬 宏太。スライムとして転生する物語
最終更新:2017-01-10 14:50:41
11647文字
会話率:49%
私は冒険者向けのアイテムを取り扱う道具屋で働く、十五歳のエミリア・ローゼンベルガー。モンスターが巣食う世界で、冒険者を支える道具屋として暮らしていたある日、私の元に一通の手紙が届いた。手紙の差出人は魔法学校の学長だった。手紙の内容は「魔術師
になりませんか?」というシンプルなものだった。
魔法学校に入学するための準備をしていた時、私は一冊の本を手に入れた。本の中には古代の賢者の魂が宿っていた。私は小さな村から飛び出し、本の中の賢者から魔法を教わり始める。
剣と魔法のファンタジー世界で、チート無し、努力型の主人公と、主人公の力によって現代に蘇った賢者の成り上がり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-08 23:11:16
219733文字
会話率:69%
才能もなし、特別優れたものを持たない高校生、水城 正一は学校からの帰宅中、トラックにひかれてしまう。意識が途切れた後、目を覚ましたら、白い部屋にいた。窓も無い、扉もない、箱の中とも思えるその部屋で、ある男から選択肢を迫られる。「このまま死ぬ
か、戦って生きるか」と。疑問を抱きながらも、生きることを選ぶ水城 正一はあるものを渡される。カードと、銀の腕輪。それを手に入れた瞬間、視界が切り替わり、何の変哲も無い青い空が、視界に広がった。こうして、一人の男の不思議でいて、奇妙な、もう一つの人生が始まる。
―――死を恐れろ。生きることを勝ち取れ。
追記 登場人物の名前を変更 ディアテル→ギルバート折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-02 00:01:30
59830文字
会話率:56%
路上に突然現れた自販機のドリンクの値段は全て0円だった。
俺は迷わずボタンを連打しまくり、さらにプルタブを起こしてイッキにノドに流し込んでしまった。
その瞬間、俺は地面に倒れた。
気づくと現実とは少し違った世界へ行ってしまったよう
なのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-30 00:12:02
2991文字
会話率:43%
特にこれといった取り柄もない、人生をのほほんと生きているような俺はある日、親水公園を散歩していると、恐ろしい化け物に出会い、恐怖しているうちに意識を失ってしまう。
気づくと明るい、畳の部屋にいた。そこに突然やって来たのは木戸龍之介くんと
いう謎の少年だった。
彼いわく、こちらのミスであの化け物を野放しにしてしまい申し訳なかったということで、どんな化け物でも倒すことのできる究極の技を伝授してもらえる事となった。
多分最強であろう俺が、異世界とこの世を行ったり来たりする話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-31 21:22:50
11316文字
会話率:47%
このお話は世界一の発明家さんによる日本崩壊へのストーリー。
自己満足を求め発明家さんは今日も暗躍する。
1話あたりの文字数はかなり少ないです!
最終更新:2016-11-17 00:56:39
244文字
会話率:10%
チート無し転移してしまった主人公。
言葉も通じず当然お金も無い。
道に座り込み、絶望するのにも飽きた頃。
歩いていると革の端切れを拾う。
死ぬまでの暇潰しを始める。
最終更新:2016-11-15 20:56:32
1821文字
会話率:3%
国内向けVRMMOを発売日から購入出来たはいいが、まっとうな社会人の主人公はトップを目指すわけでもなくほどほどに楽しむ気満々。
MMOの楽しみである『不特定多数』とも触れ合わず、斜め上もいかない横道プレイで進めていくメインストーリ放置のチー
ト無し・地雷無し・攻略も無しなのにいつかきっと村人を越える村人の話を予定。
コンテスト?同じアホならおどらにゃ損損♪いきおいで参加しちゃいます。
読み専でしたが、面白そうだったので処女作投下。温かい目で見てもらえると嬉しいです。
作者豆腐神経の為、意見に対する返信は執筆をもって返させて頂いております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-27 22:56:25
80901文字
会話率:41%
今回は本書を手にとっていただき誠にありがとうございます。
本書では皆様が不意の異世界転移の時に慌てずに済むように、異世界での注意点、見落としがちな危険、それらを上回る魅力をお伝え出来ればと思っております。
よりよい異世界転移を待ち望む
皆様にとってバイブルとなりえる事を祈って。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-01 12:00:00
33006文字
会話率:16%
朝起きたら金髪狐耳の少女になっていた……えっ、マジですか。その世界で出会った仲間とともに、ゆっくりもふもふライフ、始まりました。人間もエルフもいるみたいです。科学も魔法もあるみたいです。R15、GLは保険です。もしかしたらあるかもしれないで
す。【性転換(♂→♀)有りです。苦手な方はブラウザバックお願いします。】【タイトルの『獣耳』は『けもみみ』と読みます。】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-06 22:52:17
54403文字
会話率:69%
生れつきに持つ「呪い」の影響で散々な人生を送った男「大神 左助」。
彼は死後、目覚めた世界で超常存在「神」と出会い、自分が「最強チート能力を生み出すための人柱」だったことを知る。
「才能の材料とはなにか?」
これは本来、物語られぬ者達の物
語。
※カクヨムにも投稿中です。
2016/3/15 キーワード、タグ情報更新折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-03 22:46:26
267529文字
会話率:18%
赤森良仁は不幸のどん底に落とされていた。
どん底の彼は思った。そうだ、森の奥でひっそり生きて行こうと。
そして手に入れた北海道の森の奥にあるバンガローと土地に移り住んで暫く、気がつかないうちに土地ごと異世界に転移していた。
これはアラサーの
おっさんが淡々と異世界で生きていく物語です。過度な期待はしやがらないで下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-15 19:31:38
22556文字
会話率:41%
ある日突然、異世界に召喚された俺(主人公)は、紆余曲折の末、酒場の親父に収まった。さらには、とある偶然から『魔法のからくり箱』を手に入れ、その秘密を解き、中に入っていた魔法の道具や大金を手にする事に成功する。
大きな『幸運』に恵まれた俺
は、順風満帆に異世界ライフを送っていたのだが、とある不安の解消と趣味を満足させるため、この世界における最大の関心事でもあった『魔法』の力をついに手に入れる。
そんな時に舞い込んできた”ある事件”、俺は深く考えないままに首を突っ込み始め、とんでもない事態に巻き込まれていくのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-09 00:39:23
578612文字
会話率:28%
ある日ある瞬間から突然人類は特技という異能力を持つ事となった。
特技を使った犯罪を取り締まるために設立された組織【特技犯罪捜査局】通称、特局に入局した橋中 勇司。
自ら望んでいない特技に目覚めた主人公、口の悪い相棒、主人公より主人公らしい能
力を持つ父親、小さくてなんか不憫な同僚、一名のシスコンなどと共に話しは進みます。
350話で一応のお話は完結いたしました。ここから書き直しや、四方山話、リクエスト等あれば追加していきたいので完結済にはしないでおきます。
基本的にはチート無し、ハーレム無し、鬱展開無しどころかシリアス展開も無いお気楽な物語。
一応人物紹介 http://ncode.syosetu.com/n9508cg/1/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-07 03:14:00
588017文字
会話率:45%
感染者と呼ばれる存在に半数以下にまで減らされた人類。そんな世界を歩く元感染者の一人の男。
しかし気付くと感染者達は無秩序の中に秩序を作り、社会生活を営み始めていた。
人類と感染者の争いが始まりそうで、あまり始まらない物語。
最終更新:2016-07-27 13:24:10
6494文字
会話率:13%
※挿絵計画本編分完了しました!(44枚目+α)
【人が死んだり、殺したりする系の激しい百合です】
「私が地獄に落ちる。それだけであの子が助かるのなら、そんな安い買い物なんてないわ」
運動も勉強も人間関係もダメな女子高生、御堂小夜子。彼女は
ある晩、二十七世紀の未来人から大学授業の教材として【対戦者】という名の実験体に選ばれる。
殺し合いのために特殊な力が与えられるはずが、小夜子の能力は無効化でも消去能力でもなく本当に「何も無し」。
能力者相手に抗う術など無く、毎夜を生き延びるためだけに足掻く小夜子。だがある夜を境に、彼女は戦う決意をする。
……ただ一人を除いた、自らを含む全ての対戦者を殺すために。
※★マークの話には挿絵が、☆の話にはキャラデザやラフ画が、◇の話には頂いたイラストが掲載されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-02 20:03:03
274945文字
会話率:27%