人を不幸にしたくない貧乏神の子どもと、ある秘密を持った福の神の怪異譚です。
初投稿なので、語彙や表現など拙い部分がありますが、楽しんで頂ければ幸いです。
最終更新:2018-02-04 20:52:11
6196文字
会話率:47%
【灰やさらし粉の上に小さな足跡を残し】
【夜中に糸車を回す音を立て】
【布団にまたがり、枕を返す】
この三文からでは子供の悪戯としか導き出せないが、東北地方に福の神や精霊的な存在として伝承された存在、もしくは【小袖を着たおかっぱ頭の子童が
】と三文の主語に加えれば、脳裏に浮かぶ存在がいると思う。
【見覚えのない幼女が縁側に座っていた】
【見覚えのない少年が仏壇に手を合わしていた】
【見覚えのない少女が火事になりそうな台所を知らせてくれた】
不法侵入者なのだが、小袖を着た子童と同じく語れば尽くせない目撃証言があり、その後には——
【一汁一菜の食卓に一品が追加された】
【家主が出世した】
【家が安泰した】
——という感謝の言葉が繋がる。
いつしか小袖を着た子童や見覚えのない子供は、家の盛衰を司る【座敷童】として信仰された。
しかし、どんな物語にも裏話があるように、座敷童にも裏話がある。
座敷童が目撃証言や伝承として語られる前の平安時代、現代では八地方区分された北海道•東北•関東•中部•近畿•中国•四国•九州沖縄では様々な座敷童が人々と交流し、悪戯好きな守護霊として身近な存在だった。
その身近な存在だった座敷童が現代では……
座敷童の文化と風習は衰退を極め、目撃証言や伝承しか残っていない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-10 07:37:31
709843文字
会話率:54%
「河童なんて想像上の生き物だろう」
私がそう言うと、ビルの谷間で拾った河童はきょとんとした顔で自分を指差し、そして首を少し傾げた。
「おまえは存在しちゃいけない存在なんだよ」
河童は濡れたタオルのようにへなへなと力なく横になり、手で膝を
抱き、しくしくと泣き始めた。声までは出していないが、大粒の涙を次々に溢れされる河童を見て、私の良心が少し痛む。(本文より)
かわいい河童と暮らしたい人向けまったり小説です。剣も魔法も異世界もでてきません。でもファンタジーだと思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-18 18:00:00
19558文字
会話率:22%
あらすじ「俺には〇〇が憑いている!?」
不幸を呼び寄せる男を救済するために、福の神がやって来た。これで不幸とも、さようなら!? そんな俺と幸福を呼び寄せる女が出会った。その女には、貧乏神が憑りついていた。しかも、名前はエリザベス。他の神々
や天使、堕天使を巻き込んでいく、不幸な異世界の神にセクハラする、お話です。
2017.01 作品。
10万字。
カクヨム転載。
wiki貼り付け無し。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-31 05:00:26
119470文字
会話率:64%
強欲な男の許に現れた福の神が…。
最終更新:2017-01-20 18:03:37
356文字
会話率:46%
三者三様の思いが交差する中、一つの事件が起きる。とはいえそれは直ぐに解決されたものの、過去から続く因縁は解かれる事は無いのか。
祝福の神子とその周囲に居る人たちの話。シリーズ二作を読んでいないと分からない話です。
最終更新:2016-12-21 15:19:22
10382文字
会話率:27%
属国となったアナスタシア皇国で、テルミナは女皇陛下として後処理に追われていた。祝福の神子という存在がどういうものなのか、そして義兄が向ける執着が益々深く強くなる中で、テルミナは義兄によって搦め捕られていく。
※前半は国同士のこれまでの関係と
その説明、後半最後はR15注意折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-26 13:24:17
10817文字
会話率:28%
私の名は、テルミナ・ローズ・アナスタシア。高塔に幽閉された私は、ただ日々を無為に過ごしていた。あの人が、この国に侵略してくるまでは――。
異様な執着を向ける義兄と、そこから逃げたい義妹。義兄にとってはハッピーエンド、義妹にとってはバッドエン
ドの終わりの始まり。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-12 15:25:20
9425文字
会話率:33%
料理屋の一室。
貧乏神、疫病神、死神、福の神……四人の神たちが鍋をかこみ、なにやら談義をしている。
最終更新:2016-10-23 05:27:16
833文字
会話率:35%
ウチの神殿長は御年十歳におなりになる、神を身に宿した男児です。
そもそもウチの神殿に奉られている神は勇名をはせる武神ですが、エライ変わっている神であるという点でも有名です。何十年も修行した神官や、神が降り易い血統に宿れば神力を存分に奮える
のに、代が変わる度にフツウの民の中から気に入った胎児を選んで<降臨>します。
発見が早ければ母体を保護し赤子のうちから神殿で育て修業に入る事が出来たのですが……どうしてだか今代の神殿長の時は隠蔽の御業を駆使してくれやがりーーえふんえふん。わたし共は必死で探しましたが神のお力に敵うわけもなく……ひょんなことから保護した子供が神殿長。当時八歳。
既に神を宿す肉体への負荷が出始めて、八時間活動したら倍の十六時間眠るというサイクルで生活しておられました。おまけに武神は神殿長が眠っている間にも活動するので、負担は増すばかりです。あ。気付きました? そう。一日は二十四時間です。ちょっとでもズレたら尋常でない差異が生じます。というか、ぐっすり眠っている子供の身体を使って夜中に夢遊病者よろしく祝福の神事を行うって。どんだけ今代神殿長が大好きなんですか神様。
それなのに<神の奇跡>をあてにして、無茶な要求をしてくる国内外の特権階級にイラッとします。
ウチの神殿長は忙しいんです。立場のせいで初等学舎に通えなくなっても基礎学問の勉強は続けているし、長としてお勤め神事だって神殿管理だってしなきゃいけません。ごはんやお風呂や身体を動かして遊ぶ等の日常生活を二時間別にしたら正味六時間でやって退けなきゃ毎日を暮らしていけないんですよ。それなのにナニ過剰な仕事を九歳児に押し付けようとしてくれるんですかイイ年した大人が。
あ。神官長がスゴイ箱持って会計医部長とやって来ました。え? 前に聖女召喚やらかした国から呪詛除け依頼? はい? 二度とやるなっつったのに、また異世界から人一人召喚拉致ったんですか? そんで拉致った人を、つい呪詛っちゃった? ……あの国ばかなの?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-02 14:27:47
5929文字
会話率:25%
ブラック労働に加え色々と悪いことが重なっている俺が外出しようとすると、変な若い女が玄関先に立っていて、俺に憑いた福の神だという。俺はこの落ちこぼれの福の神と奇妙な時間を過ごし始める。
北海道札幌市を舞台にしたハートフルファンタジー。
個人
サイト「文芸船」との二重投稿。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-18 07:00:00
18144文字
会話率:48%
*これは筆者の備忘録です。
簿記って何? そんな疑問に富の神様である吉祥天(福の神)が、数字が苦手な少年に簿記を教えるみたいなかたちで進んでいく作品です。
面白いかどうかは二の次。簿記検定も受けていない作者が書く作品です。
最終更新:2016-07-30 20:12:46
144870文字
会話率:88%
人里から追い払われた災いは、人の住まわぬ山間のあばら屋に辿り着きました。
主のいない家に住んでいたのは独りぼっちの福の神。
災いを招く鬼と、福を招く童の、春が来るまでのおはなしです。
最終更新:2015-12-19 20:04:09
9402文字
会話率:34%
あらすじはありません
最終更新:2015-09-21 12:57:01
1622文字
会話率:15%
『超』がつくほどの不幸体質の少年――富海幸多は、成り行きで参拝することになった夏祭りを開催している神社で神に願った。
――今年こそは小さな幸運を。具体的には、彼女が欲しいです。
そして、その願いを聞き届ける者がいた。幸多に声をかけ、
その前に降臨したのは黒い浴衣を纏った幼女だった。
困惑する幸多に彼女は言う。
「妾は〝福天〟――おんしにもわかりやすく言うならば『福の神』じゃ」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-09-06 21:12:52
24480文字
会話率:53%
老人の幽霊は、頭を抱えていた。閻魔大王に、無理難題を言われたからである。
老人の幽霊と福の神、貧乏神が考え込んだ。
どうしたら良いのだろうと、老人のふ幽霊は福の神の言葉で閃いた。
取り急ぎ、閻魔大王に会いに行ってしまう。
一体、何を思い付いたのだろうか……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-19 08:09:44
2104文字
会話率:63%
私の隣の部屋には不思議な3人の男の人が住んでいる。3人は兄弟でも親子でもないのに一緒に住んでいるので、近所の人から不思議な人扱いされていた。ある日、隣の部屋で喧嘩する声が聞こえてきて――。
これは、1人の女の子と男性の交流の話。
※短
編小説、【死神と福の神と貧乏神と】にリンクしています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-15 09:00:39
3502文字
会話率:35%
ある所に、福の神と貧乏神と死神がいました。そんな死神には1つ悩みがありました。最近、若い人の子が自分へ死の救いを求めて来るというものです。
そこで3神はそれぞれの力で、死神に救いを求める、ある1人の女の子を幸せにしてあげる事にしました。
これはそんな神様の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-09 10:00:22
6153文字
会話率:56%
とある高校に通う男子高校生のニノ次弦夜は、アニメや漫画、ゲームが大好きな「オタク」。
そのなかでも特に「エロゲ」「ギャルゲ」が大好きなニノ次はある日、とある社の注連縄を、誤って破壊してしまう!
そしてその日から、ニノ次のある意味うらやまし
い(?)受難の日々が始まった―――――――――!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-29 10:46:12
12746文字
会話率:33%
帰り道、彼は道端にいる人に呼び止められた。
最終更新:2011-09-01 00:00:00
563文字
会話率:61%
八百万の神。自分の身勝手は、やはり「神々」には見透かされているのか。認知症の母を介護している時に「神さん」のことを、しばしば、考えるようになった。その当時の「神さん」に対する、心象をエッセイにしてみた。
最終更新:2011-05-30 16:55:46
1177文字
会話率:0%
若くしてマイホームを持つに至ったY氏は、居を移すにあたり、私に連絡をとってきた。新居へと越すことを「福の神」が拒んでいるという。
最終更新:2010-10-28 20:00:00
5983文字
会話率:51%
ある青年が、不思議な仏像を川で拾う。その仏像がいきなり喋りだし、自分は福の神だと言う。
最終更新:2009-10-14 00:11:06
1406文字
会話率:47%