爆音の中で不意に
きっと彼もこの会場のどこかに居るんじゃないかと思ったら
聞こえるはずもないのに
急に誰かに呼ばれた気がして
後ろを振り返った
本当に
どうしようもないので
何年振りかに
ここへ来ました
今まで誰にも話さずに
本当のこと
なんて誰にも言えずに
ずっと心の奥底に封じ込めてきた
海の見えるこの場所で彼は眠っている
「死んだら天国のロックスターに挨拶しに行くんだ」
そう云っていた彼はロックスターに逢えたのだろうか
ヴィジュアル系の物語。
※この作品は「note」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-30 01:08:44
83297文字
会話率:31%