勇者くずれのカイムはある日、森で一匹の傷ついた猫を拾う。しかし、その猫は呪いによって姿を変えられた沈着で無感情な女忍びだった。一定周期ごとに猫と人の姿を行き来していた彼女は、素直にカイムを慕う猫としての強い本能に引き摺られ、人の姿に戻れな
くなってしまう。
そんな一人と一匹の下に何となく続々と集う仲間たち。
孤児院出身。魔術師学院で下働きをしながら偉大な魔法使いを目指していたが、報われずに逃げ出したドワーフの少女マチュア。
愛する妻子の為、冒険者として出稼ぎの旅に出たハーフエルフの優しき中年戦士テッド。
武者修行の旅を続ける神官戦士。生真面目で少し天然な牛人族の少女フェイラン。
彼らはとある依頼をこなした後、街の腕利き呪術師から、お礼としてその猫にかけられた呪いを解いてみせようと持ちかけられるが……。
たまには野犬すら倒せない勇者がいたっていいじゃない。
あんまり強くない彼らが冒険者として知恵と勇気を頼りに日々生活し、たまに冒険もする物語。
※カクヨム様でも同時連載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-21 17:00:00
206443文字
会話率:43%
光の神々の陣営と闇の神々の陣営の勢力争い、地に生きる者たちを用いた代理戦争、それは永遠に続くかに思えた。
だが、古代魔法文明の王により召喚された異世界からの侵略者、魔神により崩れる。
神にも等しい力を持つ者さえいる魔神たちに対抗する
ため、やむなく光と闇の陣営は手を結んだ。
古代魔法文明の王の死後、制御を逃れた邪悪な魔神との戦いは、長き時と多大な犠牲により、かろうじて勝利を収め、魔神を異界に追い払うことに成功する。
疲弊した両陣営は境界山脈を勢力の境とし、大陸の西を光の陣営、東を闇の陣営と分け、争いは小康状態となった。
大陸が二分され、およそ200年、かつてない長き平和を享受する世界。
平和な時代に生まれた好奇心旺盛な少女は、その飽くなき欲求で神を愛し、渇望のままに冒険者になる。知識の為なら破壊も厭わない、知識の神の神殿の愛すべき異端児。
世界の平和が如何にして保たれているか、そんな彼女の目を通して描くファニーな仲間たちとの冒険譚。
――
リプレイ小説ではないのですが、TRPGでのエピソードが盛り込まれています。話の進行もTRPG的なものとなっておりますので、興味のある方はどうぞよろしくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-09 20:00:00
60247文字
会話率:30%
ゴブリンとはそういう生き物であると
何時の間にかなっていた。
最終更新:2016-04-20 22:47:02
2445文字
会話率:0%