突然のトラック事故で死んでしまった宇於崎剣路。彼は女神の気まぐれなのか異世界へ転生させてもらえることとなり、その特典としてどんな相手も指先一つでダウン可能な超々戦闘能力をその身に宿して剣と魔法のファンタジー世界で新たな人生をスタートさせる。
……が、転生先の世界は長らく戦争も起こっておらず平和そのもの、剣路の力は完全に無用の長物だった。腕っ節が役に立たないのならば、と地球の知識を活用し成り上がろうと画策する剣路だったが、魔法によって高度な文明社会を築いていた異世界に平凡なDKだった彼の知識など簡単に通用するはずもなく完全に行き詰まってしまう。最後の希望だった料理すら、地球と同じような食材とメニューで異世界の方が遙かに美味しいという始末。異世界転生無双を諦めた剣路は「どうせこっちでも平凡に生きていくならせめて主食はお米がいい」と東の果てにある和っぽい国を目指す。そこで剣路は運命の出会いを果たすのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-26 23:16:39
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会話率:29%