サッカー少年だった平井龍一は高校へ入学後二週間で試合中の事故にあってしまい、サッカー選手としての夢は、左半身不随という現実で幕を下ろすことになった。
そんな失望と絶望しか目の前になかった龍一に、医療科学を研究している講和医大からプロ
ジェクトへの参加要請が届く。そのプロジェクト名が[インフィニティ・インサイド・システム]通称[I-i-S]。
人と人との脳波を繋ぎ相手のイメージの中で動き回って神経などを活性化させる。それがプロジェクトのコンセプト。
龍一は動かぬ左半身のままでも、そのシステム上では自由にうごきまわれるというコンセプトに興味を持ち参加をきめるのだった。
体が自由動くというその思いだけで衝き動かされた龍一。そんなプロジェクトにも大人たちの見えない欲や、画策が存在した。
そのプロジェクトによる一人の少女との出会い。いや正式にまだ出会ってはいないその出会いがその後の龍一を変えていく。心も身体も一人の人間として、男性として成長していく姿を描いた物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-26 16:00:00
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会話率:50%