主人公、冴木優香は高校2年生。
彼女は幼い頃、両親の実家近くの川原で遊んでいて足を滑らし落ちた。
溺れそうになったところを兄が助けてくれたが、代わりに兄は
帰らぬ人となってしまった。
優香は「魚の人が、お兄ちゃんを連れて行った」と
泣きながら
訴えるが、誰も信じてはくれない。
以降数年、幼い優香は蛙や魚の形をした化け物に襲われる夢を
何度も見るが、それもしだいに年月と共に記憶から薄れていく。
10年の歳月が流れ、優香は16歳になった。
ひょんな事から知り合った風変わりな外人(ジョナサン)は、
優香に好意を寄せ一枚の油絵を差し出した。
それは平凡な風景画だった。
景色に見覚えは無いが、美しい自然に魅かれ優香はその絵を
持ち帰る。
その夜、優香は兄の夢を見る…だが目覚めると夢の記憶は無く、
さらに壁に貼られていた大切な写真が何者かによって無残に
剥ぎ取られていた。
それは優香が、兄と仲良く一緒に写っている幼い頃の大切な写真
だったのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-12 17:00:00
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会話率:51%