この世界は二つの世界で成り立っていた。
一つに統一することが平和への道であるとするタイオン。
一つに集まることが争いのない世界を創る道と訴えるノヴァ。
その二国の間で繰り広げられる戦争。そして巻き込まれる兵士。
――好きでなったん
じゃねえ。
その言葉は荒野に聞こえぬようにして響く。
戦争の道具として自分――過去を捨てられた青年クラン。
戦争の兵器として命――未来を創られたアルナ。
二人が出会うとき、決して抗うことのできない歯車が回りだす――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-27 19:57:46
2450文字
会話率:39%