大学院生の江守薫は、彼女の師である大塚准教授の担当する授業のアドバイザーを務めている。本日は書物博物館の授業である。書物の歴史について学ぶのだ。
最終更新:2015-03-13 18:00:00
7582文字
会話率:50%
好きな小説に夢中になっていると、頭のなかで、まるで文字が躍っているような感覚がある。周りのことは何一つ忘れ、文字とそれが織りなす世界に耽溺し、まるで文字で造られたコースターに翻弄されているような気分になる。
文学少女、雫は部活の友人である
苑美と一緒にとある文学賞に投稿する。長年小説を書き続けた雫と、彼女に助けられ初めて作品を完成させた苑美。
結果は、苑美の作品のみが受賞を果たした。
受賞後、大学受験もあって二人の仲は次第に薄れていき、お互いに疎遠になって数年が過ぎた。
そんなとき、かつての部の先輩から連絡が来て……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-09 18:00:00
8025文字
会話率:49%