「あなたを愛することはありません」
公爵令嬢ジプサフィラは初夜、夫のプラムス王子にそう告げた。
なぜか王子が女に見え、これは無理だと彼を拒絶してしまったのだ。夢かとも思ったが、夜が明けてみても彼は「彼女」のまま。しかも他の者には、男に見えて
いるようである。
ジプサフィラはこれを〝呪い〟のせいだと考え、解決に乗り出した。
しかしままならない。予想外の行動に出るプラムス。そして本当の呪いの刻限が迫り――――。
「愛することはない」と言いつつ全力で夫の助けとなる、夫大好きだけど女は愛せないジプサフィラのお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 19:10:00
8902文字
会話率:17%