1話1000〜2000字程度 2〜3話くらいずつ投稿
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明治二十二年、ひとりの少年が東京美術学校に入学するために上京する。
「私は総領だから、お前が代わりに画家になってくれたら嬉しいんだが」
兄、為吉(ためきち)の思いを胸に
、彼は美術学校で日本画の教育を受けることになる。
そこには横山大観(よこやまたいかん)や下村観山(しもむらかんざん)など、後に日本画の大家と呼ばれるようになる人が多くいた。
岡倉天心(おかくらてんしん)を始め名だたる指導者の元、彼らは切磋琢磨し成長していく。
「面白い絵が描けると思うんだ。今考えてるのを描けたらすごいことになるよ」
彼の作品は出品するごとに議論を巻き起こす。
それは岡倉天心の「光や空気を描く方法はないか」という問いに答えるために考え出されたものだった。
伝統的な絵画の手法から一歩飛び出したような絵画技術。
しっとりとした情景を思わせるぼかしの技法、琳派に傾倒した装飾的な絵画、線ではなく色を主体とした手法。
革新的であるゆえに、それは常に酷評に晒された。
それでも常に一歩先の表現を追い求め、芸術を突き詰める彼の姿勢は終生変わることがない。
その短い人生ゆえに、成熟することがない「不熟の天才」と呼ばれた彼の歩んだ道は決して楽ではなかっただろう。
その人は名を菱田春草(ひしだしゅんそう)という。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-05 20:00:00
117017文字
会話率:40%
短編集です。
面白くなるように頑張りました。
最終更新:2016-08-02 14:09:48
1726文字
会話率:54%
5/5。時紅と千絋のお誕生日です。
キーワード:
最終更新:2015-05-05 12:50:19
1561文字
会話率:44%
矢車図書館という、あらゆる謎と過去をもつ図書館で、僕は「世界を変える力」を持つ少女に出会った。
彼女は僕に問った。今の世界は住みにくいかと。もし住みにくいのなら、望みの結末をもつ本の世界を作り、それを「セカイ」にしてしまわないかと。
できる
はずの無い話だ。でもそれが本当ならばー・・
世界を変える黄金の鍵が肯否をめぐって、揺れる、揺れる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-20 09:33:54
663文字
会話率:39%