「ちくしょうっ! お前ら、いつか見返してやるからなっ!」
ずっと落ちこぼれと馬鹿にされてきた少年シア。彼は十五になり、集落の習わしでスキルの有無を鑑定してもらう。そしてその結果、所持していたのは憧れの『剣聖』――ではなく『聖剣』スキルであ
ると伝えられる。剣の腕が上昇するわけでも、振るう剣が聖剣となるわけでもない役に立たないスキル――そう思っていたのだが……。
「そうか、このスキルの意味――俺自身が『聖剣』になるってことだったのかっ!」
シアに触れるだけで魔物は傷つき、逆に魔物の攻撃はシアには弾かれ通用しない。
魔物相手のみに無双できるスキルを手に入れた彼が、周囲から勘違いされつつも真の英雄を目指す物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-17 20:00:00
33172文字
会話率:49%