「ねえ、リュリ。アナタ、協力してくれるわよね」
ローゼリィお嬢さまの一言で始まった、とんでもないお願い。
お嬢さまは、あたしたちのいるこの世界とは別の所、異世界からの転生者で、今いるこの世界は、「ゲーム」のなかなのだと言う。そしてお嬢
さまは、「悪役令嬢」。主役の女の子をイジメて、婚約破棄、断罪、下手すりゃ処刑という、最悪な未来の待つお立場なのだ。
――げぇむ?
――てんせい?
――あくやくれいじょう?
なんのことやらサッパリわかりませんが、とにかく、あたし、リュリはお嬢さまのためにガンバリマスッ!! 最悪な未来を回避するために、なんだってお手伝いいたしますともっ!! ……って、え?
ええっ? お手伝いって、まさか、お嬢さまの身代わりに学園に通うことなんですかっ?
いや、それは、ちょっとさすがに。
しかも、そこにはお嬢さまを破滅させる未来を引き寄せてしまう、「攻略対象者」の皆さまもいらっしゃるのっ? それも七人っ!
うえええっ! あたし、バレずにお嬢さまのフリ、出来るんでしょうかっ!
ええいっ、こうなったら、女は度胸よ、根性よ。やってやろうじゃない……の、って。やっぱり無理です、お嬢さまぁ!
※ こちらの作品は「PIXIV」にも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-05 20:33:41
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会話率:34%