「魔法使いと杖屋さん」の完結一周年を記念した特別編です。
※本編未読の方にも楽しんでいただけるよう書いたつもりですが、本編を読まれてからお手に取っていただけますと、より楽しめる内容となっております。
『何でも屋』として旅をする魔法使いロ
ーレルと、杖屋のアイリス。
ローレルは相変わらず、杖を壊しながら魔法を使う日々を送っていますが「いつまでもアイリスに甘えていてはいけない」と自ら杖を作るようになりました。
初めてローレルが作った杖を見たアイリスは「もしも、その杖が折れてしまったら、私に預けてほしい」と彼にお願いをするのですが……果たして、その理由とは?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-18 17:00:00
4542文字
会話率:54%
魔法使いの必需品『杖』を売る職業、杖屋を営むアイリス。彼女は、ある日、店の前に一人の少年が倒れているのを発見する。
倒れていたのは、暴走した魔物に村を襲われ、両親を亡くし、全てを失った少年ローレル。そんな彼が持っていたのは、両親からもら
った『形見の杖』だけだった。
二人は共同生活を始めるが、やがてローレルは『形見の杖』をアイリスに売り、王都へと旅立つ。
しかし、この『形見の杖』は、何の魔力もない『ただの木の棒』だった。
月日が流れ、アイリスの杖屋に訪れた馴染みの客から、『伝説の杖』の話を聞かされる。その話にアイリスは、なぜか心がざわめいた。
ローレルに『形見の杖』を返さなければならない。アイリスはそんな思いから、『ただの木の棒』を片手に旅に出る。
――だが、この時、大自然災害『ドラゴン』が目覚めているのではないか、との噂が流れていた。
二人の『魔法の杖』をめぐる冒険の物語が、ここに幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-18 17:00:00
88894文字
会話率:41%