1度目の人生で恋人と死に別れ、2度目の人生での記憶を消され、さらに異世界へ転生させられる少年が居た。彼は善意と悪意が魔法となる世界に、公爵家の嫡子、ミズヤ・シュテルロードとして生まれる。
シュテルロードの家を出て2年、12歳のミズヤは帝
国の皇女クオンを助けることにより、ミズヤは帝国に仕えることとなる。
失った記憶を辿るミズヤ、記憶のない過去を知る異世界の友人が召喚、帝国での争い――様々な事象がミズヤを襲う。
※サブタイに(※)のある話は挿絵があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-27 10:18:37
410363文字
会話率:37%
それは退屈を嫌う悪魔に魂を売り渡せし女を表す忌号。彼女たちは代償を支払うことで超常の力を振るい人々を恐怖させる存在である。只人では太刀打ち出来ない彼女たちを、人々は畏怖と侮蔑に僅かな憐憫を込めて魔女と呼んだ……。
新市街の酒場の語り部
シュラはひどく退屈な日々を送っていた。どこかの誰かの作り話を大仰に語って聞かせ、日銭を稼ぐ毎日。
「何もかも焼き尽くしてしまえたらいいのに」
心の乾きを癒すすべもない。その日も安酒片手にいつものように家路につく……、そのはずだった。いつもは素通りする裏路地、そこは旧市街への入り口だ。幼い頃から入ってはいけないと厳しく言い聞かされてきた暗がりは、抗い難い色香を放ってシュラを誘った。血と背徳の坩堝、屍肉を啄むカラス共の楽園。脳を溶かす薄桃色の霧を超えた先、朽ち果て忘れ去られた廃教会で7人の少女の亡骸と死者蘇生の外法を書き記した書物を見つける。
「ここに契約は成った」
悪魔の指先が運命の歯車を廻す。誰も彼もが無関係ではいられない。
さあ、声高に語らせてもらおうか、乾坤一擲の大喜劇を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-23 16:13:20
87557文字
会話率:27%
ルマの子孫--この世界で信仰されている神ルマと同じ金色の髪にエメラルドグリーンの瞳を持つ人間--と呼ばれる人間が、人類の突然変異によって増加し始めたという噂が世界中に流れ始めた。主人公、グラファも本来の姿ではない、ルマの子孫とされる容姿で生
まれてきた事により、平穏な生活が阻まれてしまう。本当に自分はルマの子孫なのか?自分の意に反する出来事が起こっていく中、自らの存在を見いだす為に旅に出るのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-11 00:15:40
22976文字
会話率:62%