魔王は、勇者に倒されていません。
人間に殺されたんです。
オレを訪ねてきた魔族はそう告げた。
いやいや待ってよと、オレはこの目で勇者と対峙する腹に穴の空いた魔王を見たと意を唱えたが。
その穴は、勇者が貫いたものではありません。
人間は、
どうやら魔族と人間の種族を転換させる薬を秘密裏に完成させたようです。
え、を無意味に落っことすことしか出来ないオレに、その魔族は話を続ける。
魔族に転換した人間が、勇者と戦う魔王を、後ろから殺したのです。
勇者は、僕たち魔族の復讐により死にました。
しかし、卑怯者がまだどこかに生きています。
魔王を殺した卑怯者を探しに行きませんか。
今度は僕たちが、人間になって。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-13 11:48:12
152484文字
会話率:53%
仕事が終わり神無月黒が振り返ると背後に知らない男が立っていた。差し出された甘味に釣られ取りあえず男の話を聞くことにする。男は黒にあるプロジェクトに参加して欲しいとお願いしてくる。プロジェクト名は『デビルズ・ダンジョン』。 「普通こういう仕事
って天使とかがやる仕事じゃないの?」「いえいえ、こういう仕事だからこそ私達悪魔の出番なわけですよ」 神々が笑い祝福を与え、魔族が雄叫びと共に周囲を血に染め、勇者が剣を振るい物語を彩る。そんな舞台を作り上げるプロジェクトに黒は個性的な仲間と共に挑んでいく。 「まぁやるからには徹底的に楽しむとしますか、それこそ使える物は全て使ってね」 これはさまざまな人物たちがそれぞれの目的や野望、夢や希望を胸に異世界で繰り広げられる一つのプロジェクトのお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-25 20:00:00
377473文字
会話率:25%