『新大陸レラシオネス』、そこで生活する人々は、一般的とは言い難い、普通とかけ離れた生活を送っている。その最たるものが、『ラール』と呼ばれる契約獣の存在。ラールは人々の生活と密接に結びついており、契約するラールの価値がその人のステイタス、とい
う風潮が、そこにはあった。
そんなレラシオネスで高校生活を送る伊塚蓮也は、ちょっとした条件において高所が苦手となる少年。入島したばかりで未だラールと契約していない一般生徒である蓮也は、将来が約束されたエリートの幼馴染を持ちながらも、彼らに対する劣等感を抱きながら日々を過ごしていた。
そして、ラールと契約するべき運命の日。蓮也の元に現れたのは、最高ランクのラールである、西洋竜――のはずだった。しかしなぜだか、何とも契約できなかったことになっており。蓮也は、落ちこぼれの証である、ノーカウント(無所属)となってしまうのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-29 17:36:28
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