わたしは、いしょを、かきました。わたしをいじめたひとを、わたしはゆるしません。
最終更新:2021-10-22 20:00:00
3918文字
会話率:15%
生まれも育ちも島暮らしの少年カイリには夢がある。世界一自由な冒険家になりたいのだ!
そんな彼の現実は農家の両親のもと毎日畑の手入れをするばかりであった、ある日彼は夢を実現させるため島を出ることを決意する。
俺は立派な冒険家になって島のみ
んなを見返してやるんだ、親父みてろよ!今にこんな島じゃ食えねぇような果実を見つけてきてやるよ!
意気込みを胸に彼が向かった先は時代の最先端を往く魔術師の国である。そこで彼は『冒険家』になるべくエントリーを行うが、『冒険家』という職業は子供が思い浮かべる程に簡単な仕事ではなかった。
彼は凡人である。
凡人の冒険家など、この世に必要とされていない。
冒険家への名乗りを上げるも、旅立つ機会もないまま僅かな資産は泡に消え、腕をまくってアルバイト人生を始めるのであった。
いつかの夢を実現させるため、毎日接客を重ね、毎日食器洗いをし、日銭を稼ぎ、日々を行きながら夢を追う。
苦難あり、苦節あり、カイリの冒険物語は序章を迎えるのも遠い話であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-07-24 02:23:04
5113文字
会話率:36%