とある街の小さなナンデモ・アール相談所に三木製薬会社会長の三木泰造が現れ、一週間前に消えた娘婿義久の捜索を依頼する。
相談員の哲平と相棒の翔太は、義久の書斎で向日葵畑を背景にした家族の写真と一枚の絵を発見する。義久の妻憲子は、義久の失
踪は自分に原因があるとほのめかす。
過去の調査により、幼い頃両親を亡くした義久の絵に没頭する姿が浮かび上がる。義久の大学時代の友人もずば抜けた絵の才能を持つ義久がなぜその道を選ばなかったのか今でも疑問だと話す。
哲平らは義久が子供の時に描いた彼の亡き祖母の絵と書斎にあった絵が似ていることに気付く。
隣町の空家で義久を発見する。ここは義久と祖母が暮らした家だった。
哲平は義久の卓越した模写の才能に気付く。義久が家族を気にかけていると知った哲平は家族の元に帰るよう諭す。
翔太は写真に写っていた向日葵畑周辺で、親戚に引き取られる前の義久と祖母の情報を得る。この向日葵畑は義久にとって祖母との大切な思い出の場所だった。
義久の書斎で発見された絵の鑑定の結果、昔美術館から盗まれた絵の上に描き足されたものであること、当時盗まれた元の絵すら贋であることが判明。
過去のこの事件には贋作ブローカー「写楽」が関わった可能性が高く、主犯格の人物の名に義久の大学時代の先輩にあたる画家、木之本が浮かぶ。
哲平らに義久の書斎で見つかった絵と鑑定結果を突き付けられた木之本は過去の強奪事件の絵が贋であると認める。義久の裏切りによって人生を狂わされたと逆上し、本性を露わにする木之本に対し、義久から恐喝の手を引かなければ未だ真作だと主張する美術館と世間にこの絵の真相を暴露すると哲平は告げる。
義久の娘ほのかの入院をきっかけに、哲平らは義久夫妻から贋絵作りに関わった経緯や木之本からの恐喝、憲子が贋絵作りに加担した夫の過去を知りつつも密かに庇い続けていたことを聞く。
後日義久から哲平に手紙が届く。そこには贋絵の上から描き足したある理由や、強奪事件の真相、そして過去の過ちを償う決意が綴られていた。
そして義久が向日葵畑近くの警察署に出頭したニュースが流れる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-30 00:35:41
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