少女は海に来ていた。彼との想い出のために。そして、内に秘めた一つの覚悟を履行するために。
その海で、少女は彼の兄と出逢う。そこで伝えられる事実とは……。
※KOTOKO「秋爽」の音楽イメージ小説です。
最終更新:2011-03-21 06:14:18
5841文字
会話率:39%
ふと、甘いにおいが鼻についた。目を開けると、隣の女性が缶のサイダーを飲んでいた。
その女性は、少しだけ顔を傾けて、こくっこくっとサイダーを飲む。僕は茫然と、彼女がサイダーを飲んでいる姿を眺めていたが、驚くほど白いのどが視界に入り、思わず
顔を背けた。いや、実はそれが原因ではない。その女性は、僕の記憶の中にいる、〝だれか〟によく似ていたのだ――。
これは、僕と彼女の物語。
※KOTOKO「サイダー」の音楽イメージ小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-01-08 14:42:45
7509文字
会話率:48%