本作品は2歳の頃に右目を失い、今は漆黒色の義眼を有する少年、大城洋一のほろ苦い高校デビューと、中学生までは予想もしなかった、波乱に満ちた高校生活を描いた物語である。
最終更新:2024-10-25 21:12:42
35265文字
会話率:28%
八ツ森市木漏日小学校5年4組。このクラスの虐めは一件。片目が潰れた「一ツ目」少年が孤立状態。完璧で理想的な学級を目指す学級代表の女の子がそんな彼を救う為に彼女の虐メ撲滅計画が始まる。
そんな中、5年4組のクラスメイトを狙った通り魔事件が立
て続けに発生する。
被害者の体の一部が持ち去られるという猟奇事件に「傀儡師」という三年前に世間を震撼させた殺人鬼が捜査線上に浮上する。傀儡師事件と呼ばれる本件は被害者の持ち去った身体の一部を模造し、その展覧会に被害者を招待するという悪趣味極まりない異常者による犯行だったのだが……。
「私はただ君が笑って暮らせる世界がほしかった」
学校虐めと猟奇事件が一つに繋がった時、虐メ撲滅計画は補完される。
傀儡師事件の過去と現在が交錯し、悲劇は再び紡がれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-06 02:48:48
167605文字
会話率:56%