2044年、小鹿武臣は、世界初を謳う、五感完全再現の完全没入型VRゲーム機のテスター(モルモットとも言う)として雇われた。夢にまで見たフルダイブのVRだと思って行ったら、技術的、倫理的に制約がありまくるせいで想像と異なっていた。これは、夢の
ない現実に文句を言いながらも、なんだかんだ仕事をこなしていく、ブラックおしごとコメディ小説である。
「消費者が求めているのは意識だけ電脳に飛ばすような装置ですよ」「脳に干渉して五感を再現する? そんな危なそうなこと、恐ろしくて一企業には無理だよ。PL法(製造物責任法)を勉強したまえ」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-21 20:00:00
7942文字
会話率:29%
温暖化とオゾン層破壊を起こさない夢の新冷媒として発明されたアンブロシア。その最高にエコロジーなはずのガスは、思わぬ仕組みでこれまでの環境問題とはけた違いの大災害を引き起こした。異常な日焼け、そして死体が起き上って人を噛む……原因も対策も分
からないまま、人間社会は急速に崩壊していく。開発した会社の研究者はせめて会社のシェルターの中で家族の幸せを守ろうとするが、真実は容赦なく生みの親にも牙をむき……。以前2ちゃんねるで連載していた、ゾンビものです。たまには感染じゃないゾンビが書きたかったので。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-15 09:00:00
71276文字
会話率:17%