俺は白煙の中から登場する。カプセルと呼ばれる両端が半球状の小さな円筒形の密閉容器を誰かが地面に叩きつけて、割る。そして爆発音と共に白煙が巻き起こり、鏡面仕上げのプレートアーマーの魔法剣士——つまり俺が現れる。
カプセルが割られてから俺が消え
るまでの三分間、俺は適当に暴れまわる。基本的にはカプセルを割った人物の指示に従うが、絶対服従ではない。
三分間暴れて消えて、次に目覚めるまでの間、俺は時々夢を見る。かつて俺が勇者と呼ばれた世界からの仲間たちの呼びかけ。この世界の女神というかゲームマスターとの対話。ゲームマスターによるとこの世界の調整に協力してくれとのことなのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-18 16:00:00
41601文字
会話率:39%
ある日主人公、松山百春(ももはる)の隣の席、霧島が「人間を辞める」と人知れず呟いた。
その夜、突如として魔王が現れ、福岡県金丸町への侵攻を宣言する。
マンホールと鏡面仕上げを巡る青春ファンタジックバトルストーリー。
最終更新:2016-07-17 15:06:26
9329文字
会話率:18%