等しく芽生える”職業”と呼ばれるある種の才能に恵まれなかった俺は森の中でモンスターに囲まれていた。
窮地に陥ったその時、偶然にも才能が開花した俺は命からがらに危機を脱することができた。
町に戻った俺が確認した職業は《錬装術師》。
聞いたこと
のない職業だったが、俺は偶然にもその力の一端を垣間見ていた。
それは、”武器”と”武器”の融合……”錬装”だった。
武器に備わった”特性”と”属性”。その無限の可能性に俺は震えた。
俺はこの力で強くなりたいと強く、強く願った。
そんな俺の前に現れた最強と名高い冒険者”チトセ・ココノエ”。
偶然現れた彼女だが、その出会いは俺の運命を大きく変える出会いだった。
※この作品はカクヨム様でも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-11 17:40:15
246733文字
会話率:56%
帝紀六百八十七年(世界歴千六百六十二年)三の月下十四日。変わらない朝が来る。来栖旭もいつものように目覚め、日課をこなしていた。
来栖旭が落ちてきたのは、数か月も前であった。今や彼は住まう村においてなくてはならない存在になりつつある。
自分の産まれ育った世界でなくとも、彼は日々を懸命に生きていた。この世界では当たり前に生きて、当たり前に死ぬことすら難しい。そして彼はもと居た世界では一介の学生に過ぎなかった。
この世界の名は【楽園】。
当然、その名に見合う相応しさ等望むべくも無い。
【楽園】世界戦記譚第一章。
白き翼の竜、その復讐劇の幕開け。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-12 17:00:00
90903文字
会話率:45%