自称平凡高校生の東雲葉月は、過去に、一人では大きすぎるほどの痛みを抱えていた。幼き頃に、両親を失い、中学生の時には、最愛の恋人を失った。
そんな、平凡には、似ても似つかない不幸を抱えながら、一人高校へと進学した。そこで待っていたのは、平
穏という日常だった。当初は、一人でいようと決めていた葉月の周りには、二人の親友と、葉月を好いてくれる者たち。平穏な日常で、平凡に、少し回りより明るく、平凡に過ごしていた時だった。
文化祭後のクラスメイト達との打ち上げで、帰りが遅くなってしまった葉月に襲ったのは、最愛にして、最後の家族。妹の東雲陽菜との別れだった。
そしてその傷は、痛みは、どんなものより大きかった。だが――
「なら、私だけを見ていて。私から、目を離さないで。そしたら…、そしたら――」
葉月に好意を抱いてくれている、幸浪梓の存在が、最高の親友の存在が、葉月をどん底からすくい上げた。
これは、平凡でありたい少年と、少年と同じ苦しみを知る少女の恋物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-07 12:36:18
19846文字
会話率:46%
冒険心と深夜テンションと手に入れた主人公は、深夜徘徊へと繰り出して、クラスメイトの七波七海の秘密を偶然知ってしまうのであった。
最終更新:2015-01-02 10:00:00
3434文字
会話率:42%