魔物に滅ぼされた村。
その村で女騎士シルヴィアは子どもを拾う。
全てに絶望し、昏い眼をした少年。
しかし、シルヴィアは確かに聞いた。
少年が、本当は「生きたい」と……心が叫んでいるのを。
「安心しろ! これからお前は世界一
安全に暮らすのだ!」
少年の面倒を見ると決意したシルヴィア。
当然周囲からは反対されるが、持ち前の強引さでそれを押し切り、少年にひたすら愛を注ぐ。
少年も徐々に心を開いていくが――。
やがて、少年やその両親を悲惨な目に遭わせた存在がまだ生きているということが発覚。
決して許せない怨敵を見つけ出すため、復讐の旅に出るシルヴィアと少年。
それは、相手がどこにいるのかもわからない、雲を掴みに行くような旅。
それでも旅の中でさらに愛を深め、新たな仲間と出会い、彼女たちは進み続ける。
いつか必ずこの手で報いを受けさせると固く誓いながら。
これは女騎士と少年が愛を紡ぐ物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-18 20:10:00
133805文字
会話率:51%