ドルエドという大国に吸収されたシエン国。その地の領主に選ばれたのは国王の信も厚い、テオドラ・ラクシーという青年だった。
剣技に長け、優秀な頭脳を持ち、いずれ国を背負って立つと思われた貴族の男が送られた先は、恐ろしいほどの田舎で、文明から切り
離されたような山の中。
何よりもほとんどの者と言葉が通じない。シエンに住む仲間たちに支えられ、苦労するシエン領主は成長するのか逃げ出すのか。
「ギレイの旅」よりずっと昔、「シエンの国の最後の王」の後の話になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-24 01:09:27
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会話率:23%