ここ数年で高いビルが立ち並ぶようになったと言え、街の中心から車で5分も経たないうちに畑と田んぼばかりの風景になる、そんな田舎街。
その街に唯一ある調理師専門学校には実習の授業しか参加しないが、今年入学したどの生徒よりも真面目に、そして真剣に
授業を聞く小さな生徒がいる。
実習室の天井の片隅にぽっかり空いた穴から垂らした糸に掴まり、8つの目でジーっと見つめる、他の生徒も教師も知らない、小さな小さな生徒。
これは異世界から現実世界へ料理を学びに来た料理屋を営む蜘蛛の少女が、学んだ事を生かし店をもり立てる物語り。
勿体無い投稿作品2つ目です。
同日投稿したなまけもの勇者共々よろしくお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-31 04:00:00
19137文字
会話率:17%