神聖ローマ皇帝フリードリヒ二世。
「王座上の最初の近代人」、あるいは「世界の驚異」。
国際色豊かなシチリアで育ち、イスラムの文明に憧憬を抱く彼は、異教徒の言葉であるアラビア語をも習得していた。
そして、エジプトアイユーブ朝スルタン・ア
ル=カーミルとも親しく文を交わし、ついにはイスラム教徒からキリスト教徒へのエルサレムの譲渡――無血十字軍という歴史上の奇跡の花を咲かせる。
しかし、美しき花は無残に手折られ、エルサレムは再びイスラム教徒の手に。そしてそれをきっかけに、第七回十字軍がエジプトに戦火を巻き起こす。
憎悪の連鎖の結末やいかに。
フリードリヒ二世がメインですが、彼と文通相手、およびその周辺の人間たちの群像劇です。そして最後は美味しいところをかっさらっていく奴が……(笑)。
ファ ンタジー要素なし。転 生もチ ートもありません。
フリードリヒ二世がアイユーブ朝スルタン達と手紙のやり取りをしていたのは史実ですが、手紙の具体的な内容については作者の創作が入っています。
(現物は残っていないのでしょうかね? もしどこかの博物館などに所蔵されているのなら、是非一目見てみたいものです。もちろんアラビア語は読めませんが……)
「秋の歴史2022」企画参加作品。小説初挑戦です。よろしくお願いいたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-19 10:18:59
57607文字
会話率:32%
時間に追い立てられ、時間を愛する近代人を「私」を通して俯瞰的に見ていく文学もどきの作品。
およそ文学とはなんぞやと右も左もわからぬ作者の思ったことを代議してもらう作品でもあります。
文学を真似た、「偽文学」の時間だ。無駄にしろ近代人、私はそ
うならんからな by「私」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-27 12:00:00
1161文字
会話率:0%
精神科の薬を飲めば、デカルトの影響で、「魔法近代人」な朗。魔法社会における新しい自我との兼ね合いで、朗は結局、精神科の薬を飲み続けることに決めるが。
魔法社会における「自分らしさ」とは何かを模索した小説です。
最終更新:2020-05-06 23:49:01
2985文字
会話率:4%
人生の大きな選択、仕事選び。
僕たちは人生において仕事に大いに時間を割くことになる。
最終更新:2019-04-20 20:05:50
2694文字
会話率:0%
僕は嘘つきだ。
でも幸せだ。
最終更新:2019-04-19 23:26:08
3396文字
会話率:25%
ひとりの人間が存在意味を考える。己の孤独感との闘いを経て、自己中心的な思考を張り巡らすことが全ての始まりである。
最終更新:2018-10-15 23:38:48
10762文字
会話率:0%
近代人類史が始まって3000年程。その時からから太陽の膨張問題は地球の不安要素であった。
そこで開発された、太陽が近づきすぎる前に人類を脱出させる方法、それが人データ化技術である。
人類はデータ化され、無限の安寧の中で新天地を待つ。
ひと
りの少女とその従者のゆりかごのお話折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-27 11:24:57
638文字
会話率:0%