「カイル、悪いけどあなた、もうパーティから出ていってくれない?」
シーラがそう告げて、カイルを追放してひと月後から。
「なんでお前達は俺の邪魔ばかりするんだ!」
そんな事を言って、事あるたびに彼はシーラ達の前に現れるようになった。
彼の勝手な言い分にブチギレたシーラ。
彼から逃れるため、十四歳から続けさせられていた勇者を辞める事を決意する。
祖父を頼って伯爵令嬢となった彼女は、冒険者生活と令嬢生活の違いに戸惑いながらも、努力を重ねて社交界の華を目指す。
――これはつぼみが華となって、咲き誇るまでの物語。
――やがて勇者令嬢と呼ばれる事になる、社交界の華の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-01 18:10:17
71396文字
会話率:26%