松本薫(まつもとかおる)は大手都銀に勤務していたが事情があって退職し今は実家の小さな町に帰って来ていた。
その小さな町の丘の上に、もう永い間誰も住んでいない、持主さえ誰だったのか忘れ去られた洋館が建っていて、そこへある日、車椅子の青年が執
事を一人連れて住み始めた。
彼の名前は東條竜也(とうじょうたつや)。
そして、次の就職先が決まらず困っていた薫の所に東條家から住み込みで働かないかと打診があり、雇い主の竜也の姿を見て興味を持ち即決で働く事を決め、一緒に生活する事になった。
竜也の所に時折り押し掛ける様にやって来る客がある。
彼等は必ずと言っていい程やっかい事を持ち込み彼の意見を聞きたがる。彼は面倒くさそうにしながらもそれらを解決へと導いていく。……いったい持ち込まれる〝やっかい事″とは……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-29 18:29:52
250111文字
会話率:41%
車椅子の青年と、ある秘密を抱えた少年。
雨の日に出会ったふたりは段々と惹かれ合っていったが、すぐに別れはやってきた。
再び会えることを信じて、少年は青年と果たせない約束をした。
最終更新:2013-01-22 20:48:51
6913文字
会話率:56%