桜木亮太はごくごく普通の男子高校生。特徴と言う特徴もないが、存在感が無いわけでもない、友達もいるし、成績も悪くもよくも無い。 本当に普通の男子高校生、ただし、ある一点、彼の趣味を除いては…。彼はその趣味が周囲にばれる事を避けて、ひっそりと
高校生活を送ろうとしていた。しかし、ある日、あるクラスの女子と書店で正面衝突し、その趣味がばれてしまう。その女子とは、クラスで「文学少女」と名高い、いつも本ばかり読んでいて、まともに話しているところを見ることすら希少な女子高生、森山香夏子。彼女は桜木がレジに持っていこうとしていた大量の本――世間で言うところの、『少女漫画』を手に取り、桜木はそれを見て絶望する。だが、そんな絶望は、彼女がレジに持っていこうとしていた大量の本を、桜木が手に取ったとき、あっさりとふっとぶことになった――。
少女漫画が大好きな男子高校生と、少年漫画が大好きな女子高生を中心とした、まったりしつつ割とドタバタな、青春趣向倒錯系多方向ラブコメディーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-04-30 11:42:41
21945文字
会話率:19%