「もうテメーはパーティの邪魔なんだよ! この役立たずが!」
Sランク冒険者パーティ『白金の刃』に所属する支援職のシュリオは、戦闘中になにもしない足手まといだとして追放されてしまう。
彼は特殊スキル【ポイントスティール(経験値奪取)】
の持ち主であり、敵から奪取した経験値で味方をレベルアップすることでこれまでパーティに貢献してきていた。
だが『白金の刃』は自分たちのレベルは十分上がったと判断し、もう利用価値がないとしてシュリオを崖から突き落とす。
奇跡的に生還したシュリオは絶望と怒りを覚え「お前らみたいなクズなんて、こっちから願い下げだ。これから俺はソロの冒険者として生きていく!」と呟いた。
するとその瞬間――
『パーティからの脱退を確認しました。仲間に付与していた〝経験値〟がスキル使用者に返還されます』
――という声が頭の中に響き、『白金の刃』のメンバーに付与していた膨大な経験値が一気に戻ってくる。
実はシュリオが仲間に付与していた経験値は、あくまで彼が本来の持ち主であったのだ。
経験値が返ってくることを知らなかったシュリオはSランク冒険者数人分の圧倒的なレベルと強さを手に入れ、支援職でありながら無敵と言える状態となる。
そして最強の冒険者として新たな生を歩み始めたシュリオは――いずれ伝説となっていく。
一方、シュリオを追放した『白金の刃』のリーダー・ゲイツは”ちょっとした嘘”を吐いて新たに大賢者ヘルミナを仲間に入れていた。
国中の冒険者やギルドに注目される中、超高難度クエストへ挑むが――あまりにも惨めな結果となり、取り返しのつかない失態を晒してしまう。
「な、なんでだよ……!? 俺たちのレベルはもう十分なはず……!」
ゲイツが「まさか」と思った時には、もう遅い。
そんな中で、大賢者ヘルミナはゲイツに言い放つ。
「おい……話が違うではないか。我はシュリオに会うためお主らの仲間になったのだぞ」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-02 20:05:00
31480文字
会話率:42%
頭脳派脳筋外道な少年が手に取ったのは、VR四大ゲームの一角として燦然と輝く協力型MMO、カルテット・シナジー・クエスト。
しかし、そのゲームはある致命的なシステムを採用したせいで民度が崩壊していた──
そこは、仲間と書いて敵と読む、リ
スキルは通過儀礼、裏切られる前に裏切れば絶対に裏切られない、とアレすぎる言葉が平然と通用している協力型(協力するとはいってない)ゲーム。
立ち塞がるのは嫌がらせじみた運営の悪意とぶっ飛んだ思考回路のプレイヤー達。
想定外の数々に翻弄され、時に翻弄しながら、少年はゲームの謎に向き合っていく。
※基本的にカルテット・シナジー・クエストを中心に進めていきます。
※外道ムーブは14話くらいからです。
※旧サブタイトルから実験的変更中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-27 01:19:01
572831文字
会話率:26%