変わり映えのしない長い月日。
地球からの移民で始まった『テラ19国』は何もが停滞していた。
そこに、外部からもたらされた超光速航行の技術・・・
周辺星系への大規模な調査と開拓が始まった。
※ 誤字報告ありがとうございます。
最終更新:2024-11-08 09:00:00
44312文字
会話率:50%
俺は、異文明探査を目的とした恒星間学術調査船のクルーだ。
専攻は宇宙生物学。船の中では仕事はないが、異星の生き物を見つけたら俺の出番だ。船の中ではヒマな俺は、仲間から敬意を込めて「生き物係」と呼ばれていた。
隣の銀河系に進出する初の調査船
のはずだったが、何と!船は事故ってしまい、広大な宇宙空間で難破する羽目になった。
もう母星には戻れない。頼みの超光速航行機構がオシャカになったからだ。
こうなったら、俺たちが住めそうな星を近所で見つけるしかない。できれば人類文明が生まれていて欲しい。その社会に溶け込むしかないのだ。
有望な星を見つけたが、人類が発祥しているかが定かでない。
ここは責任をとって、俺一人で降りてみる。仲間には別の星を探しに行かせることにした。必ずまた会おうと約束して。
大地に降り立とうとした俺は、超次元に展開するこの星系の守護者に、半ば脅され従わされた。俺を排除せぬ代わりに、仕事を手伝えと言うのだ。
そんな訳で俺は、AIと飛竜を友とし、人族と魔族と獣人族の嫁を娶って、あれこれしながらこの星で仲間を待っている。生き物係の意地を見せてやるぜ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-18 09:00:00
240034文字
会話率:36%
友人であった最後のクルーが息を引き取り、宇宙観測船の中で生き残ったのはイルカのレムだけになってしまった。
数々の星系政府が散らばる銀河の中で、星間裁判を取り扱う惑星政府の裁判官であるレムは、12年前に起きた宇宙船同士のいざこざについて、
当時の状況を観測するために現場から12光年離れた地点に船で訪れていた。しかし、宇宙船は重力異常宙域に入り込んでしまった。船内の重力は10Gを越え、転倒死を免れた乗組員たちは苦しみながら死んでいった。
金属の触手で移動する水槽の中にいるレムは、10気圧の水圧は受けるものの、その状況でも生き延びることができた。しかし、宇宙船の操縦法を知らない彼には脱出する術がない。超光速航行はあっても通信は光速であるため、SOSを発しても何年間も誰にも届く可能性がない。
助からないかもしれないが、彼はともかく12年前の事件を観測することにした。重力異常が邪魔して、調整が困難だったが、なんとか成功。別々の星系政府に属する企業と個人の宇宙船に関する訴訟だったが、観測できた状況は企業側に不利なものだった。今回の事故に企業側の陰謀を感じ取るが、犯人がわかったところで脱出策は見出せない。
水槽は、重力異常の影響で、徐々に機能に異常が現れ始めていた。生命維持ができなくなるのもそう遠くないかもしれない。
イルカであるレムは右脳と左脳で交代して眠り、完全な睡眠はとらない。右脳はネガティブで左脳はアクティブな性格だった。レムは自分のこれまでの「人生」を思う。イルカの知能向上実験の中で生まれた突然変異体であるレムは、数少ない人権を認められたヒト以外の人格で、宇宙に進出しても異星人と出会っていない人類にとっては、希少なエイリアンのような存在だった。眠らずにいられるイルカの特質を勉学に生かしたレムは、最高判事候補まで上りつめた。そんなレムにとって、イルカという種は異生物としか感じられない。心を通じ合うことができたのは、ヒトの友人たちだった。偏見に囚われない友人との出会いこそが彼の人生にとっての宝だった。
生きて友の居る母星に帰る努力を最後まで続けようと決心したレム。脱出の方法はあるのか。友が残した言葉の意味は?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-26 09:00:23
16004文字
会話率:10%
遠い未来、二つの巨大恒星間文明圏が接触、そこから戦端が開かれた。
長く続く戦争の中、長期間超光速航行と戦闘を可能にした新型戦艦が登場し、戦局を変えていく。
その戦艦の一つに搭乗した彼女たちは、やがて戦争に蝕まれていって。
それが、全ての
終わりへとつながっていくことになる。
※コンテスト投稿のため、再投稿です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-15 03:28:09
7653文字
会話率:25%
遠い未来、二つの巨大恒星間文明圏が接触、そこから戦端が開かれた。
長く続く戦争の中、長期間超光速航行と戦闘を可能にした新型戦艦が登場し、戦局を変えていく。
その戦艦の一つに搭乗した彼女たちは、やがて戦争に蝕まれていって。
それが、全ての
終わりへとつながっていくことになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-11-23 17:58:38
7652文字
会話率:25%
西暦2544年。太陽系全域に跨る巨大な文明圏を築き上げるほどに発展した人類は、ついに恒星間を行き来するために必要な技術である超光速航行技術を編み出す事に成功した。そしてそれから十四年が経ち、完成した十四隻の宇宙船が人類未踏の地である外宇宙に
向けて旅立った。
そんな十四隻の宇宙船の一つであるシャピロアン、その搭乗員の一人が航海一年を迎えた日から書き始めた日記があった。
そこで経験した夢と期待に満ちた日々と、抗いようのない絶望を記した日記が――――
小説投稿サイト『ハーメルン』『カクヨム』にも掲載中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-01-01 15:39:39
16872文字
会話率:0%
木星宙域で地球軍との戦闘中に法皇謀殺という知らせをうけ大司教ヒドラは、すぐさま超光速航行によって母星の海王星へと急遽撤退に移った。だが異次元へと跳躍した彼のもとに次々と不穏な情報がもたらされる。ヒドラは法皇の座につけるのか?……。黄道十二星
座シリーズの一巻でもあり、宇宙シリーズの完結編でもある作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-14 10:30:56
32627文字
会話率:44%
深外宇宙開発機構――DOXA(ドクサ)は遂に光速の壁を突破した。しかし、人類史上において、宇宙規模だったコペルニクス的転回は、はからずも、新しい争いを生みだしたのだった。既に、小規模ながら惑星や小惑星に建設されていた植民地や科学施設の住人や
、宇宙で生まれ育った宇宙人種たちは、地球人の政治体制に跪くということを望まなくなっていたのだ。太陽系狭しと航行できるようになった超光速航行は、こうした政治的問題を極端に前衛化させたのだった。やがて暗黒崇拝教の暗躍によるテロリズムが激化し、地球軍と暗黒崇拝教は全面戦争へと至った。暗黒崇拝教の勢力は地球軍参謀本部の予想を遥かに凌ぎ、その勢力を拡大しはじめ、火星へと魔手を伸ばそうとしていたのだった……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-03 03:51:02
250916文字
会話率:51%
【基本情報】
星間航行、超光速技術もののハードSF。十四万文字程度の長編です。
【あらすじ】
超光速航行技術「カノン」、その名の通り大砲のような姿をした巨大な装置は、人類を新たな地平へといざなった。
そうして四つの新たなる惑星を開拓し
た頃、そこに新たなる問題が生じつつあった。
そうとは知らず、系外惑星の資源開発事業者向けコンサルタントとして人類初の営巣地「アンビリア」を訪れた、ジェレミー・マーリン。
そこで出会ったアンビリア生まれの純粋アンビリア人、ニナ・ベルトロットは無邪気に夢を語る。
その夢を阻む危機に直面した彼がとった行動は――。
★■宇宙開拓黎明期、一人の企業コンサルタントが開拓惑星の秘められた危機に迫る……!■★折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-19 19:03:45
147027文字
会話率:38%
2040年代後半、国際宇宙観測機構(仮称)は宇宙のはるか彼方に地球と酷似する巨大な惑星「メガアース」を発見した。
時は流れ、2127年、2100年に開発された超光速航行技術が実用化され、調査団が派遣されることになる。
「メガアース」への航行
は順調に進み、調査船が着陸体制にはいったその時、調査船は光に包まれた。
第二の地球には何が潜むのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-06 04:17:02
897文字
会話率:4%