花売りの朝は早い。
そんな毎日を送るエマには秘密があった。
それは、彼女の故郷が魔女狩りが行われた町だということ。エマがまだ十三歳だった頃、突然町に火が放たれ夜襲に遭い、家族がバラバラになってしまった過去がある。
そんな秘密を抱えながら
、エマは雇ってくれた優しい老婆と花売りの仕事をして暮らしていた。
そんなある日のこと。週に一度通う修道院でエマは若い男性と出会う。アンセルと名乗った青年は、この地を治めるクイード子爵の四男だという。
貴族である彼に気後れしていたエマだけれど、アンセルから薬師になるよう依頼されたことから全ての歯車が回りだした。
*十万文字くらいのお話になりそうです。
*最初はのんびり進行。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 07:34:00
23654文字
会話率:35%
安定した職業を求め、特待生として名門魔法学院に通う平民女子リーゼ。
天涯孤独の身であるリーゼは生活費を稼ぐために亡き母の親友が経営する娼館の裏方として働いていた。バレれば即退学ということもあり男装までして細心の注意を払っていたリーゼだったが
、不運にも学院屈指の優等生にして生徒会長を務める美貌の公爵令息フェリクスに娼館での仕事がバレてしまって――!?
「君には僕の従順な下僕(ペット)として、それなりに役に立って貰うとしようか?」
これは、傲慢だけど意外と優しい公爵令息に振り回されながら懸命に卒業を目指すリーゼの、恋と魔法と成長のおはなし。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-17 21:00:00
144480文字
会話率:41%