誰とでも調和できる僕は、誰のことも傷つけず、誰にも拒まれずに生きてきた。
クラスの人気者、先生のお気に入り、友達は男女問わず――
けれどそんな“完璧な世界”で、たったひとりだけ、僕に調和しない転校生が現れる。
彼女の言葉は冷たくて、
彼女の視線はすれ違う。
でも、その不協和だけが、僕に“本当の心音”を教えてくれた。
これは、誰とでも合わせられる少年が、
ただひとりとだけ“合わなかった”恋の話。
不完全で、不器用で、それでもたしかに甘い、
ふたりのリズムが重なるまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-08 14:59:03
94697文字
会話率:37%