目が覚めた瞬間、俺は確信した。
「……やったな俺、ついに脳がバグったな」と。
だって、目の前にいるのは美涼先輩だ。あの“氷の微笑”と名高い、誰にも懐かず、昼休みに屋上で文庫本ばっか読んでた、俺の中で完全に二次元扱いだった先輩。
その人が
今、俺のくっそ狭いアパートの台所で、玉子焼き焼いてるんだぞ?
しかもだ。
上は男モノの白いシャツ一枚(それも、ボタン半分開け)、下は……パンツ。
いや、厳密には下着。女子の。グレーと白のボーダー。
冷蔵庫の前で背伸びした拍子に、シャツの裾がふわっとなって、俺、理性、限界。
「ちょっ……! 美涼先輩!? な、なんで俺んちに!? てか、その格好どうしたんですか!? 俺、何もしてませんよね!? してないっていうか、できる器じゃないし、俺!」
「……あ、起きた。おはよう、葛城くん。ご飯できるから顔洗ってきなよ。味噌汁、わかめと豆腐で合ってたっけ?」
「味噌汁の前に説明求む!」
もう頭の中が交通事故だ。いや、むしろ大地震か。まじで思考が瓦礫の下敷き。
昨日の夜、何をしてた? 飲んだ? 飲んでない。そもそも未成年だし。
熱がある? ない。……夢か? 夢にしてはリアルすぎる。目の前で美涼先輩が卵を巻くたびに、ぷるぷる揺れてるアレが完全に現実的質量を伴っていた。
「先輩、あの……いや、ほんと、お願いだからまず着替えてください。俺の理性が耐久レースに入ってるんで……」
ドタバタ恋愛ファンタジー✖️コメディ✖️バトル物小説、ここに開幕ッ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 20:31:13
9006文字
会話率:36%
聖女であることを隠していたグローリア。
ある日、「手伝って欲しいことがある」と手枷をはめられ、王宮へと連れて行かれる。
そこでなぜか明かされるこの国の王子様の正体。
勝手に進んでいく会話に状況が分からないグローリア。
「最初はね、手枷を
はめて神聖力を使えなくし逃げられないようにしてから連れて行くつもりだったんだよ」
手枷をはめた理由が王宮に連行するためではなく、逃げられないようにして自国へ連れて行くためだと言われたグローリアのお話。
※内容を修正しました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-20 16:19:22
9426文字
会話率:52%
腹痛に耐えながら安息の地(トイレ)を求め、やっと辿り着いたドアを開くとそこは…………何か豪華な部屋だった。
いや、おっさん誰だよ。 え、王様?
何々、魔王討伐?
いやいや、無理!
そもそも俺のレベル1じゃねぇか!!
というか何よ
りもまず、トイレに行かせてくれ。
魔王討伐に来たはずの勇者が魔王のマブダチになってあれやこれする話になる予定です。
ノリとその時のテンションで書いているので変な所があると思いますがそこら変はスルーする方向でお願いします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-03 18:13:12
22980文字
会話率:29%
可愛らしい主人が後宮に入ることとなり、私も侍女として行った。美しい王子に幽閉されました。……何でこうなったんだ!?
私は何か悪いことしましたか!?説明を求めます。
最終更新:2013-10-19 11:55:18
3015文字
会話率:46%