補足:
①サブタイトルについて。
サイト-866内の職員から、「SCP-001の報告書と誤認してしまう為変更するべきだ」という主張が多数寄せられています。
しかし、本報告書のタイトルを見てわかる通り、SCP-001と誤認する可能性は低いと言
わざるを得ません。
その為、本報告書そのものが認識災害を引き起こしている可能性があります。
②オブジェクトクラスについて。
20■■年■■月■■日
O-5評議会は本オブジェクトのクラス変更の要請に対して“Archon”が妥当と判断しました。
これは、本報告書によって非常に深刻な認識災害が引き起こされている証左であり、同時に本報告書の影響を受けない“我々”がアノマラスな存在として認識される可能性を示しています。
“我々”は、このオブジェクトをKeter相当のアノマリーとして認識し、慎重に行動することが求められます。
このオブジェクトの確保、収容、保護の為、“我々”は仲間を必要としています。
③本補足について。
本補足の存在は、このオブジェクトに対して直接的な関与が可能であることを示しています。
この事実がオブジェクトの異常性にどのような影響を与えるかは不明です。
また、本報告書の影響下にある職員が本補足を参照した場合、彼らの認識にどのような影響を及ぼすのかは調査中です。
④“我々”について。
20■■年■■月■■日
現在サイト-866内において、 “我々”をアノマリーとしてみなす動きが散見されます。
我々は、財団職員としての“誇り”と自身の“平穏”を天秤にかける必要に迫られています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-01 06:55:10
1861文字
会話率:28%
農民の娘、ラウナのステータスには奇妙なところがあった。
産まれたときから低レベルで固定。
表示が狂った【偽装】と【鑑定】。
不思議に思っていたものの、生活には支障がなく、日常を過ごしていた。
だが、15才のある日、村が魔族に襲われる。
冒険者で姉のユティアは、妹のラウナを逃がし、命を落とす。
ラウナの【偽装】が【認識災害】へと変化したのは、そのときのことだった。
ラウナは魔族の正体が外の世界からの転移者であることと、姉の蘇生の可能性を知る。
姉の蘇生を決意したラウナは、転移者と敵対することになる。
※カクヨムでも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-24 18:11:04
12656文字
会話率:30%