町に伝わる“呪い”により祖父と父を亡くした宮入翔太は、高校二年生の春、「タイムマシンは信じるか」と問いかけてきた転入生の神崎香子と知り合う。その日の放課後、翔太の祖母から町に伝わる呪いのことを聞いた香子は、父と祖父の為に呪いの原因を探る翔
太に協力することを約束する。週末、翔太の幼なじみの時乃を交えた三人は、雨の日に登ると呪いにかかるという深安山に向かい、翔太と時乃の話を聞きながら山頂で香子は試料を採取する。
それから一週間後、部活に入りたいと言い出した香子とともにオーパーツ研究会を訪れた翔太は、タイムトラベルについて調べている筑後と出会う。タイムトラベルに懐疑的な翔太だったが、筑後と意気投合した香子に巻き込まれるようにオーパーツ研究会に入部する。ゴールデンウィークに入ると、オーパーツ研究会の三人はタイムトラベルの逸話の残る坂巻山にフィールドワークに向かう。翔太にタイムトラベルの証拠を見せるために奥へと進もうとする筑後だったが、鉄砲水が迫っていると香子から告げられたことから引き返す。その後、香子の言葉通り鉄砲水が山中を襲う。何故分かったか問われた香子は「未来のお告げ」と笑った。
六月、時乃が一人で深安山に試料を採りに向かう途中で雨が降り始める。呪いを危惧した翔太が向かうと、時乃は既に呪いが発症していた。その直後にやってきた香子により時乃の呪いの症状は治まった。しかしその二週間後、香子に呪いが発症する。病院に運ばれた香子は、翔太に対し自分が未来の翔太から頼まれて時乃を助けに来たことを告げる。呪いは深安山に伝わる風土病であり、元の世界では呪いにより昏睡状態に陥った時乃を救うため、翔太と香子はタイムトラベルの手法を研究していた。時乃を救った代償のように呪いを発症した香子を救う手立てはなく、翌朝、昏睡状態になった香子を救うため、翔太は呪いとタイムトラベルの研究を進めることを誓う。
香子が昏睡状態に陥ってから二十年後、時乃や筑後とともに研究を進めてきた翔太は、時乃が深安山に試料を採りに行った日から未来を変えるためにタイムトラベルに挑む。タイムトラベルに成功した翔太だったが、到達したのは香子が倒れた日の夜だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-22 12:04:44
91471文字
会話率:47%
警察署のトイレを借りた女性
排尿した痕跡がまったくない
最終更新:2020-12-14 21:44:52
368文字
会話率:14%
若い美女のあそこのにおい
水溶性の粉末を化学的に合成することはできる?
最終更新:2020-01-04 16:28:27
883文字
会話率:3%
日本が南方へと徐々に植民地を広げつつあった頃、現実社会での生き苦しさから逃れるためロンドンに留学していた僕は、ずっと確執を抱えていた父が危篤との知らせを受ける。急ぎ帰国するも臨終にも葬儀にも間に合わなかった僕を出迎えたのは、喪主を務めた十六
歳の妹・結析子(ゆきこ)。生来病弱だった結析子の、三年前よりもいっそう儚げな様子に僕は心を痛める。やがて僕と結析子の前に、生前の父が遺したはずという「試料(サンプル)」を探し求める女性研究者が現れる。かつて父が手がけた海底地質調査にまつわる秘密は、僕と結析子の関係性をどう変えてしまうのか。クトゥルフ神話的アーティファクトにまつわる幻想時代奇譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-31 23:15:31
41636文字
会話率:23%
北海道の大学へ新任助教として着任した26歳朋子。
なりたて地質学者。
特技は、ペンギンを出すこと!?
北の大地はおいしくて、けれど師匠の岩ポンは容赦なく。加えて試料紛失事件が連発。
9月の学会にもろもろ間に合うのか!?
愛とか恋とか仕事とか
ペンギンとか事件とかっ。
そして──
北海道胆振東部地震。
さあさあ。
学会はどうする!?
オトナの年の差ラブあります。
岩ポンの思いが切ない長編ライトミステリ。
本作品は著者の創作用HP「Novels てがわさく」
http://tegawasaku.web.fc2.com/index
ほか、エブリスタにも掲載します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-25 20:00:00
111230文字
会話率:47%
追試料6000円、バイトしていない自分には、手痛い出費だ。
最終更新:2019-02-04 11:47:09
376文字
会話率:0%
某田舎大学の有機物理学研究室に、野太い男の悲鳴が響き渡る。ラインには一言「エバポが 爆発 した……ozn」の文字。彼らは無事、失われた試料を回収することができるのか!
マニアックな理系研究室日常ネタです。
最終更新:2015-05-17 13:53:03
6746文字
会話率:44%
ホモジナイザーとは液体×固体、もしくは液体×液体を撹拌し均一化する為の理化学機器である。この日、大学生になる涼子は専攻である化学の実験授業の為、ホモジナイザーを目の前に教授の説明を受けていた。なんの変哲もない、二つの試料を撹拌し反応を確認す
るだけの簡単な実験。だがここに一つだけ誤算があった。……涼子は腐女子、つまり男性同士の交わりが何よりも大好きだったのだ!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-26 22:05:42
5840文字
会話率:33%