二徹の夜、おれハズネ・ガクトは異世界の牢屋に転移された。そこですれ違った少女に世界を救ってくれと頼まれ、王の支配が消え存在そのもの消滅しゆく世界に再度支配力を取り戻すため冒険に出る。しかし魔法も魔獣も存在しない世界で、死ぬ度に時を遡行し蘇る
という能力と、リーナやユリア、アンナといった仲間を持ったおれに嘘や裏切り、絶対的で残酷な運命が待ち構えていた。記憶から消えた西都、その原因の影なる物質を吸収した不死身死体影人、支配力の象徴王の証、数多の情報が錯綜する中惨劇を乗り越えた先は物語性に欠ける真実だった。だがおれはもう屈しないと決意した。例え物語として最低でもいい、最後は笑って終わらせてやるんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-07 00:40:29
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会話率:26%