昔出逢った少女と瓜二つな彼女は大切な過去を忘れた僕に罰を与えると言った。僕が忘れてしまった記憶とは、忘れてはいけなかった過去とは。僕の過去と彼女の物語。忘れてしまった過去と向き会う物語が始まる。
ーー「僕は君のことを忘れていた。忘れようと
した。けれどこうして僕はここで記憶と向き合って、ようやく君を知ることができた。だから、僕は君に出逢えて本当に良かった。きっと僕はこのことを、これまでを、そしてこれからを絶対に忘れない。
そして、もう一度出逢えたら、今度は2人でピアノの練習をしよう」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-26 20:05:30
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会話率:48%