私が書いたこの手記が人目に触れる時にはすでに私はこの世を去っていることだろう。故に、書き出しにはこれを初めに読んだ者に対する注意と願いを記して置こうと思う。
これを読む誰かもわからぬ君よ。君がこの手記を手に取ったということは、君は私の類
縁に当たる者かもしくは私の友人だろう。まずはありがとう。そして悪いことは言わない。この先を読むことはあまり勧めない。こんなものを書いておいて、と君は言うかもしれないが私がこれを書き残すのは辛うじて残っている己の僅かな正気を保つためであるからだ。決して、決して、この手記を何者かに読ませるという意図はない。読むな、とは故人である私に言う権利はないが好奇心は猫を殺すというイギリスのことわざがあるように、君が興味を持ちこれから先を読むのであればそれ相応の態度を持つがいい。私はその先の事には一切の責任を持てない。何せ故人であるのだから。
さて、長い注意事項の次はささやかな願いを端的に書くとしよう。
この手記を見た者はこれを誰にも見せず速やかに処分してほしい。
それだけが私の頼みだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-28 19:03:38
6033文字
会話率:4%
僕とキミの手が触れる時に何かが始まる、、、。
春のそよ風を感じる、、、そんな今日、、、。
僕とキミは出会ってしまったんだ、、、!
最終更新:2019-04-20 03:00:00
2179文字
会話率:56%