――怪異と、恋と、視えない僕の話。
大学2年の春野拓海は、幽霊も呪いも心霊スポットも大好きなオカルトオタク。
でも、肝心の霊感はゼロ――どころか、どうやらマイナスらしい。
そんな拓海が入部したのは、変人ぞろいのオカルト研究サークル。
そ
の中で出会ったのが、クールでサバサバした先輩・篠原千景。
彼女は、本物の“視えてしまう人”だった。
怪異にトラウマを持ちながらも、サークルに居続ける千景。
そして怪異が視えないのに、なぜか“怪異を引き寄せる”拓海。
真逆な二人が、奇妙な事件に巻き込まれながら少しずつ惹かれ合っていく――
これは、霊感ゼロの大学生と、視えてしまう少女の、怪異をめぐる青春記録。
「たとえ視えなくても、俺は君を信じる」
そんな言葉が、いつか誰かを救うと信じて…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-24 16:06:56
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会話率:36%