「オスベラシ(雄減らし)」は、「透明人間」と呼ばれる存在感のない研究者・佐伯透が主人公の物語。
佐伯は32歳の製薬会社研究員で、女性にまったく相手にされない日々を送っていた。ある日、動物ドキュメンタリーを見て「オスが少ない生態系では、メスが
オスを奪い合う」という事実を知り、「世の中から男性が減れば、自分にもチャンスが回ってくるのでは」という発想を抱く。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-09 20:00:00
54030文字
会話率:55%
アイドルグループ・フローレンの大ファンである大学生の孝雄(たかお)は、親友の聡(さとし)の家で、彼の父・健一郎(けんいちろう)(製薬会社研究員)がコーラの中に注入していた研究用のウィルスを誤飲してしまう。そのウィルスは、①肌接触(はだせっし
ょく)、②飛沫(ひまつ)接触、③視線の一致、が同時に起こった時に感染し、接触した人と人の精神が入れ替わる恐ろしいものだった。
何も知らない孝雄は、フローレンの握手会で、最初に並んで握手をしたメンバー、(3人のうちの1人)aミーナと身体が入れ替わってしまう。もともと、ララ推(お)しだった孝雄は、ミーナの身体を手に入れ楽しく芸能活動を開始するが、ララがイケメン俳優の美加島(みかしま)と恋仲になりそうなことに気づいた。 嫉妬に狂う「孝雄」は、ララとの密会の為にミーナのマンションを借りに来たb美加島に掴(つか)みかかり再度身体が入れ替わる。(このウィルスは感染して24時間以内に再度①②③を同時に行うと、再度精神の移動が行われてしまう、感染を元に戻すには、最初の体と精神に戻した上で、24時間の対人非接触(たいじんひせっしょく)が必要)
一方で、身体を乗っ取られたミーナは、孝雄のスマホの履歴(りれき)から聡を見つけてミーナの身体を取り戻しにかかる。ミーナの自宅マンションで待ち伏せして、c帰宅時を襲い「接触」を行い身体を取り返したミーナだったが、実は、bの後でミーナの身体の中にいたのは美加島だった。結局、孝雄の身体に美加島が、イケメン俳優美加島の身体に孝雄の精神が入ってしまう。
不幸にも、能天気な孝雄は24時間以内のタイムリミットを知る由もなく、 芸能人を満喫して身体を返す素振りさえ見せない。ミーナ・聡・美加島は協力し、ミーナのマンションでララと密会中の孝雄を妨害し身体を取り戻す作戦を実行するが、そこには他にいくつもの試練が待ち構えていた。
ウィルスの開発成功は国家機密の為、、関係者外に他言してはならない。それに加えて、聡の母・順子(じゅんこ)はライバルの製薬会社の社長で同じウィルスを開発している。 健一郎の実験成功は順子に知られてはいけない。これらの試練を乗り越えて、全てのこじれた入れ替わりを解消するまでの青春会話コメディ劇小説。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-16 02:00:00
74491文字
会話率:52%
聖滝淳一は、とある食堂で尋常ではない風貌の岩茸石仙人と出会った。その仙人から発せられた『我々はDNAを継承中なのだ』という言葉の真の意味が、物語の展開につれて明らかになる。
淳一の母チヨのアルツハイマー型認知症発症による家族の長期間に渡る
苦闘と、製薬会社の研究員である淳一の業務の展開で生じてくる様々な問題に対して必死に対応していく過程で、淳一は岩茸石仙人に触発されて物事の捉え方や生き方を模索しながら体得していく。
さらに、地球を含む太陽系や宇宙の概要を理解することにより、奇跡的に地球上で生命が誕生し現生人類へと進化した40億年にも渡る生命の継承を踏まえて、今を生きる人間の生き方を模索する。
岩茸石仙人の人生観、世界観、宇宙観に接した淳一が成長していく様を通して、仙人の描く概念に迫る。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-04 07:00:00
207930文字
会話率:56%
ショートショートです。元大手製薬会社研究員の男が、全く新しい痛み止め薬を開発したのだが…
最終更新:2020-06-23 14:38:59
2906文字
会話率:70%
ようやく連載再開です。合計特殊出生率1.3、深刻化するわが国の少子化は密かに進む男性不妊(乏精子症)が原因とする研究報告が発せられた。政府はパニックを収束させるため精子バンクの設立を約束するが、それに異を唱える天才科学者一色修也はクローン技
術の活用を宣言。製薬会社研究員津山恵子と新聞記者山本一輝の2人は、協力して不妊の原因を調べ始めるが、そこには意外な結末が。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-07-19 10:14:20
65690文字
会話率:50%